細菌部
細菌部は、大きく4つの項目についての試験検査、調査・研究を行なっています。
- 食中毒や感染症の発生に伴う細菌などの病原性微生物の検査および調査研究
- 食品や飲用水等における細菌や原虫等の検査および調査研究
- 環境中に生息する細菌などの検査および調査研究
- 県内の検査機関(厚生センター、食肉検査所など)に対する食品検査・感染症検査の研修指導、精度管理の実施
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- 2024年4月19日 【新規掲載】レジオネラ属菌の英文論文の掲載
Correlation between bacterial microbiome and Legionella species in water from public bath facilities by 16S rRNA gene amplicon sequencing
細菌部では、以下の検査業務を実施しています。(クリックすると該当箇所へ移動します。)
検査依頼の様式はこちらからダウンロードしてください。
病原体定点医療機関用、病原体検査票ダウンロードページへ
申し訳ありませんが、個人的な検査依頼は受け付けておりませんのでご了承下さい。
食品には、食品一般の成分規格、製造、加工及び調理基準、保存基準が定められていますが、それとは別に、個別に成分規格等が決められている食品があります。細菌部では、微生物に関する成分規格が定められている食品の一部について、検査を実施しています。
細菌部で実施している食品検査
食品 |
対象微生物 |
基準 |
生食用食肉
(牛の食肉(内臓を除く)) |
腸内細菌科菌群 |
陰性 |
清涼飲料水
(ミネラルウォーター類) |
大腸菌群 |
陰性 |
生食用鮮魚介類 |
腸炎ビブリオ |
100以下/g |
食品別の規格基準についての詳細はこちら
厚生労働省ホームページ「食品-食品別の規格基準」(外部サイトへリンク)
細菌部では以下のような水質検査を行っています。
水質検査について
対象 |
関係通知 |
検査項目 |
水道原水 |
水道水源の水質監視実施要領
富山県水道水質管理計画 |
水質管理目標設定項目
(従属栄養細菌数) |
浄水 |
水道法(水質基準) |
大腸菌
一般細菌数 |
海水浴場水 |
水浴場水質調査実施要領 |
ふん便性大腸菌群数
腸管出血性大腸菌O-157 |
とやまの名水
(飲用されているもの) |
「とやまの名水」の調査研究に係る
水質検査(細菌検査)実施要領
「とやまの名水」衛生管理マニュアル |
水道水質基準項目
水質管理目標設定項目 |
水道水源の水質監視
富山県で定めている水道水源の水質監視実施要領および富山県水道水質管理計画に基づき、水道水源の検査を実施しています。検査項目は厚労省で定められている水質管理目標設定項目である「従属栄養細菌」です。
富山県では、県内外から訪れる観光客の皆さまが安心して海水浴場を利用できるよう、県内の主要な海水浴場の水質検査を実施しています。細菌部ではそのなかの検査項目として、ふん便性大腸菌群数の定量試験と腸管出血性大腸菌O157の定性試験を実施しています。大腸菌は、植物や土壌などからも供給されますが、ヒトや動物の糞便汚染の指標として、ふん便性大腸菌群数を測定し、その数値により水質の格付けが行われ、海水浴シーズン前の7月には国から発表される海水浴「適・不適」判定の根拠の一つとなっています。
環境省「水浴場の水質調査結果」(外部サイトへリンク)を参照
「とやまの名水」の保全や衛生管理・飲用対策の基礎資料とするため、マニュアルに従い、定期的に検査を実施しています。 調査対象は、現在、飲用されている27か所としています。検査項目は一般細菌、大腸菌、エルシニア属菌、アルベルティイ菌等としています。
「水の王国とやま」へリンク
クリプトスポリジウムやジアルジアによる感染症は、日本での報告数は多くはありませんが、しばしば水系感染を原因とした集団感染を引き起こすことで知られています。症状は水溶下痢や腹痛で、嘔吐や発熱を伴うこともあります。細菌部では、クリプトスポリジウムやジアルジアを検出するための検査体制を整備しています。
感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)で三類に指定されているコレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症・腸チフス・パラチフスの患者が発生した場合に、当部では原因菌の同定・毒素産生性・遺伝子検査・分子疫学的解析に加え、原因菌を国のレファレンスセンターへ送付しています。また、国からの解析報告書を医療機関などの関連機関へ還元しています。近年はこれらの感染症は輸入感染症といわれるように、感染源が国内ではなく、海外からの帰国者もしくは外国人からの報告例が増加しています。
腸管出血性大腸菌の発生状況についてはこちら
富山県感染症情報センター「腸管出血性大腸菌感染症」
- コレラ
コレラはコレラ菌(Vibrio Cholerae)を原因とし、激しい水様性(米のとぎ汁様)下痢を主訴とする感染症です。脱水状態に至らぬよう経口補水液の補給が有効とされています。コレラ菌の中でも、コレラ毒素(Corelae Toxin:CT)を産生するのは血清群O1またはO139のみです。当部では分離されたコレラ菌の毒素を産生する能力について、CT遺伝子の検出(PCR法)、あるいはCT産生性により確認します。富山県では2010年以降、コレラは1件も報告されていません。
- 細菌性赤痢
赤痢とは粘血便を伴う下痢症のことで、細菌性赤痢とアメーバ赤痢とがあります。細菌性赤痢は赤痢菌(Shigella dysenteriae, S. flexneri, S. boydii, S. sonnei)を原因とし、粘血便・発熱を主症状とする感染症です。1990年からほぼ毎年患者の報告がありますが、2010年代には減少傾向となっています。
- 腸チフス
チフスはチフス菌(Salmonella Typhi)によって起こる感染症で、血便・発熱を主訴とします。チフスは1990年代にはほぼ毎年報告がありましたが、2000年から2019年の20年間では報告数は4件と、激減しています。
- パラチフス
パラチフスはパラチフスA菌(Salmonella Paratyphi A)によって起こる感染症で、血便・発熱を主訴とします。 パラチフスもチフス同様、減少傾向を示しています。
- 腸管出血性大腸菌感染症
腸管出血性大腸菌感染症は、ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌(Enterohemorrhagic Escherichia coli,下線のアルファベットを並べてEHECとよぶことがあります)によって引き起こされる感染症で、腹痛、下痢のほか血便を伴う出血性大腸炎を主訴とします。また、この感染症では溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。
細菌部では、O157などの腸管出血性大腸菌について、同じ菌かどうか迅速に鑑別する遺伝子型別法、Multilocus variable-number tandem-repeat analysis(MLVA)を実施しています。従来3日かかる「遺伝子型別」をMLVAは1日以内で判定することができ、同一感染源由来の腸管出血性大腸菌による感染事例の迅速な検索をおこなうことが可能となります。
細菌部では、行政、医療機関と連携し、富山県内で発生したレジオネラ症患者からレジオネラ属菌を分離しています。厚生センターでは、患者が国内における主要な感染源である浴用施設を利用していた場合、施設の衛生管理状況を把握し、浴用水のレジオネラ属菌検査も実施しています。
患者および浴用水からレジオネラ属菌が分離された場合には、細菌部で菌の遺伝子解析を実施し、その結果から患者の感染源を推定し、感染拡大の防止を図っています。
富山県では、結核菌のまん延実態とその動向を把握することを目的として、結核患者の実地疫学調査とともに、結核菌のVariable Number of Tandem Repeat(VNTR)による分子疫学調査を実施しています。細菌部ではVNTRを実施し、集団感染の早期探知、伝播経路の解析に利用することで、結核の感染拡大防止に役立てています。
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症の届出があった際、地域における薬剤耐性菌の流行状況を把握するために、耐性遺伝子の検出や薬剤感受性試験等の検査を実施しています。県内のCRE感染症の発生状況について、1年分を集計し年報に掲載しています。
写真は、薬剤感受性試験結果です。細菌を全面に塗った寒天平板に薬剤を染み込ませたディスクを置いて18~20時間培養し、菌の発育度合を調べます。薬剤が効く場合は、ディスクの周りに菌が発育しません(青丸:感受性)。これを阻止円と呼びます。これに対し、薬剤が効かない場合にはディスクの周りにも菌が発育します(赤丸耐性)。薬剤に対する感受性・耐性を決める阻止円の大きさは薬剤ごとに決められているので、阻止円の大きさを測って判定します。
アニサキス食中毒は、アニサキス科の寄生虫の幼虫が、主に胃壁に刺入することで引き起こされます。食中毒の原因食品としては、魚の刺身、寿司や昆布〆で、原因物質は、アニサキス属およびシュードテラノバ属に分類される2属のアニサキス科線虫です。前者はイルカやクジラ、後者はアザラシなどの海生哺乳類を終宿主として、その胃に成虫が寄生しています。
富山県は、魚介類が豊富に取れる富山湾を有し、資源として重要です。富山湾の魚のアニサキスの汚染状況についての詳細な報告はありませんが、2018年1~6月にアニサキス食中毒患者の胃から摘出された虫体の同定検査を行ったので紹介します。29隻の虫体のうち、27隻がAnisakis simplex sensu strictoで2隻はA. pegreffiiでした。原因食品はサバが最も多く、それ以外にアジ、カツオ、イワシ、ブリと続きますが、13件は不明でした(詳細は以下のリンクから見ることができます)。このような結果は、日本海の魚種とアニサキス食中毒の発生状況を解析するうえで、貴重な情報になると考えています。
クドアは、魚類、特にヒラメに多く寄生する粘液胞子虫(写真)です。ナナホシクドアと呼ばれるクドアセプテンプンクタータ(Kudoa septempunctata)は、6~7つの花弁状の形態が特徴的です。生食用魚介類(ヒラメの刺身等)を喫食後、数時間後に一過性の嘔吐・下痢を発症します。この寄生虫による食中毒は喫食から発症までの時間が短いのが特徴です。食中毒対策としては、冷凍してから食べる、加熱して食べるなどが示されています。また、ヒラメの産地ではクドア食中毒対策を講じているようです。
県内10医療機関、富山市保健所、衛研において、分離された起因菌の数を富山県衛生研究所で集計しています。1年分の集計は所報に掲載しています。富山県衛生研究所年報「富山県における2021年の病原微生物検出情報」
https://www.pref.toyama.jp/documents/13568/nenpou45r3.pdf(別ウィンドウで開きます)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、β溶血を示すレンサ球菌を原因とする感染症で、突然発病し急速に進行しショック状態から死に至ることもあります。近年、届出数が増加傾向にある感染症です。国立感染症研究所および地方衛生研究所からなる溶レン菌レファレンスセンターの東海北陸支部センターとして、支部管内で発生した劇症型溶血性レンサ球菌感染症の菌株を収集し、血清型別等の検査を行っています。また、集まった菌株を国立感染症研究所に送付し、解析結果を還元しています。
本事業は、我が国における集団免疫の現況把握、病原体の検索等の調査を行い、各種疫学資料と併せて検討し、予防接種事業の効果的な運用を図り、さらに、長期的視野に立ち総合的に疾病の流行を予測することを目的として実施されています。細菌に関連する調査は5年毎となっています。対象となる項目は、感受性調査(百日咳、ジフテリア、破傷風)および感染源調査(肺炎球菌感染症)となっています。当部では、平成30年度の調査に参加し、県民の皆様にご協力いただきながら、血清抗体価を測定しました。これらの結果は、富山県衛生研究所報にて報告いたしました。
「平成30年度感染症流行予測調査」(衛生研究所年報第42号)(PDF:3,227KB)
サルモネラとカンピロバクターの生態学的研究
県内の医療機関の協力のもと収集したサルモネラ、カンピロバクターについて血清型、薬剤感受性の検査を実施しています。また調べた結果は医療機関へ還元しています。
アルベルティイ菌の保有状況調査
2003年に新しい細菌種として承認された下痢症を引き起こす菌、アルベルティイ菌について、県内で発生した感染事例の遡り調査や、食品からのアルベルティイ菌保有状況調査を行っています。
野生動物の下痢原生性大腸菌保有状況調査
野生動物について、腸内容物(糞便)の下痢原性大腸菌調査と病原性因子遺伝子の解析を行っています。これまでの調査から、イノシシ等の野生動物の狩猟後の解体に関しては衛生的処理が重要であることが示されました。
富山県で捕獲されたイノシシの病原細菌保有状況調査(2014-2016年)
(出典:日本食品微生物学会誌202037:61-68)(外部サイトへリンク)
衛研たよりNo121.ジビエをおいしく安全に食べるために(PDF:1,077KB)
CRE調査研究
県内で分離されたCRE感染症菌株のうち、カルバペネマーゼ遺伝子をもたない菌株(non-CPE株)について調査しています。non-CPE株については遺伝的背景についてほとんど知られていないため、そのような株について特徴が明らかになるか調査しています。
レジオネラ属菌に関する研究
潜在的なレジオネラ症患者の実態を把握し、感染源を明らかにするため、県内の医療機関と連携し、前向き調査によりレジオネラ症疑い患者から積極的な喀痰検査を実施しています。
現在、環境水のレジオネラ属菌検査は、培養検査が広く普及していますが、結果が判明するまでに約1週間程度要します。迅速に結果を出すため、採水当日あるいは翌日に検査結果が判明する遺伝子検査法の構築に取り組んでいます。
これまでに道路の水たまり、河川水、ウオッシャー液などの環境検体から、レジオネラ属菌を分離し、感染源の可能性を示してきました。
肺炎球菌に関する研究
侵襲性肺炎球菌感染症の原因菌である肺炎球菌は、約100種類の血清型に分類されます。血清型によって侵襲性及び病型の違いが生じる機序を明らかにするため、培養細胞を用いて菌の侵襲性を評価しています。
地研ネットワークを利用した食品および人から分離されるサルモネラ、大腸菌、カンピロバクター等の薬剤感耐性の動向調査
薬剤耐性に対応するため、環境―動物―食品―人を包括するワンヘルスアプローチが重要であるとの考えから、食品と人から分離されたサルモネラ、大腸菌、カンピロバクターの薬剤耐性状況を、同じプロトコル、試薬、培地を用いて全国規模で調査を行っています。
腸管出血性大腸菌の塩基配列情報の整備
次世代シークエンサーを用いて、腸管出血性大腸菌の塩基配列情報を取得し、塩基配列にふくまれる遺伝情報の整備を行っています。
学術論文
2024年
- Kanatani J, Fujiyoshi S, Isobe J, Kimata K, Watahiki M, Maenishi E, Izumiyama S, Amemura-Maekawa J, Maruyama F, Oishi K. Correlation between bacterial microbiome and Legionella species in water from public bath facilities by 16S rRNA gene amplicon sequencing. Microbiol Spectr. 2024 Feb 16:e0345923. https://doi.org/10.1128/spectrum.03459-23(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Lee K, Iguchi A, Terano C, Hataya H, Isobe J, Seto K, Ishijima N, Akeda Y, Ohnishi M, Iyoda S; EHEC Working Group in Japan. Combined usage of serodiagnosis and O antigen typing to isolate Shiga toxin-producing Escherichia coli O76:H7 from a hemolytic uremic syndrome case and genomic insights from the isolate. Microbiol Spectr. 2024 Jan 11;12(1):e0235523. https://doi.org/10.1128/spectrum.02355-23(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
2023年
- Nakamura K,Seto K,Lee K,Ooka T,Gotoh Y,Taniguchi I,Ogura Y,Mainil JG, Piérard D,Harada T,Etoh Y,Saori Ueda S,Hamasaki M,Isobe J,Kimata K,Narimatsu H,Yatsuyanagi J,Ohnishi M,Iyoda S,Hayashi T.:Global population structure, genomic diversity and carbohydrate fermentation characteristics of clonal complex 119(CC119),an understudied Shiga toxin-producing E. coli (STEC) lineage including O165:H25 and O172:H25. Microb Genom.2023;9(3)
https://doi.org/10.1099/mgen.0.000959(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Daichi Morita,Hiroki Arai,Junko Isobe,Emi Maenishi,Takanori Kumagai,Fumito Maruyama,Teruo Kuroda:Whole-Genome and Plasmid Comparative Analysis of Campylobacter jejuni from Human Patients in Toyama, Japan,from 2015 to 2019.Microbiol.Spectrum.January/February 2023;11:issue1
https://doi.org/10.1128/spectrum.02659-22(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
2022年
- Tadayoshi Ikebe,Hitoshi Otsuka,Kazuki Chiba,Yu Kazawa,Takahiro Yamaguchi,Rumi Okuno,Yoshimi Date,Mari Sasaki,Junko Isobe,Makoto Ohnishi,and Yukihiro Akeda:Natural mutation in the regulatory gene(srrG) influences virulence-associated genes and enhances invasiveness in Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis strains isolated from cases of streptococcal toxic shock syndrome:eBioMedicine 2022;81:104133
https://doi.org/10.1016/j.ebiom.2022.104133(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Chang B,TamuraK,FujikuraH,WatanabeH,TanabeY,KuronumaK,FujitaJ,OshimaK,Maruyama T,Abe S,Kawahara K, Nishi J,Kubota T,Kinjo Y,Serizawa Y,Shimbashi R,Fukusumi M,Shimada T,Sunagawa T,Suzuki M,Oishi K, and the Adult IPD Study Group:Pneumococcal Meningitis in Adults in 2014-2018 after Introduction of Pediatric 13-valent Pneumococcal Conjugate Vaccine in Japan. Sci Rep 2022 Feb 23;12(1):3066.
https://doi.org/10.1038/s41598-022-06950-w. (外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Tamura K,Chang B,Shimbashi R,Watanabe H,Tanabe Y,Kuronuma K,Oshima K,Maruyama T,Fujita J,Abe S,Kasahara K,Nishi J,Kubota T,Kinjo Y,Fujikura H,Fukusumi M,Shimada T,Sunagawa T,Suzuki M,Yamamoto Y,Oishi K.:Dynamic changes in clinical characteristics and serotype distribution of invasive pneumococcal disease among adults in Japan after introduction of the pediatric 13-valent pneumococcal conjugate vaccine in 2013–2019.Vaccine 40:3338-44,2022.
https://doi.org/10.1016/j.vaccine.2022.04.062(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
2021年
- Watahiki M,chida K,Kanatani J,Kato T,Kimata K,Isobe J,Oishi K,Tozaki K,Sekiguchi K,Horita Y,Morishima Y,Sugiyama H:Molecular Identification of Parasites Isolated from the Stomach of Patients with Anisakis Food Poisoning in Toyama Prefecture, Japan, in 2018.Jpn J Infect Dis 2021.74時85分-86.
https://doi.org/10.7883/yoken.JJID.2020.289(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Nishida R,Nakamura K,Taniguchi I,Murase, K,Ooka T,Ogura Y,Gotoh Y,Itoh T,Toyoda A,Mainil J.G,Piérard D,Seto K,Harada T,Isobe J,Kimata K,Etoh Y,Hamasaki M,Narimatsu H,Yatsuyanagi J,Kameyama M,Matsumoto Y,Nagai Y,Kawase J,Yokoyama E,Ishikawa K,Shiomoto T,Lee K,Kang D,Akashi, K,Ohnishi M,Iyoda S,Hayashi T:The global population structure and evolutionary history of the acquisition of major virulence factor-encoding genetic elements in Shiga toxin-producing Escherichia coli O121:H19. Microb Genom 2021.doi:10.1099/mgen.0.000716.
https://doi.org/10.1099/mgen.0.000716(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Kanatani J,Watahiki M,Kimata K,Kato T,Uchida K,Kura F,Amemura-Maekawa J,Isobe J.:Detection of Legionella species,the influence of precipitation on the amount of Legionella DNA, and bacterial microbiome in aerosols from outdoor sites near asphalt roads in Toyama Prefecture, Japan. BMC Microbiol2021.21:215.
https://doi.org/10.1186/s12866-021-02275-2. (外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Kawahara R,Watahiki M,Matsumoto Y,Uchida K,Noda M,Masuda K,Fukuda C,Abe Y. Asano Y,Oishi K.and Shinomiya H.:Subtype screening of blaIMP genes using bipartite primers for DNA sequencing. Jpn J Infect Dis 2021.74:592-599.
https://doi.org/10.7883/yoken.JJID.2020.926(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
2020年
- Tadayoshi ikebe,Rumi Okuno,Yoshiko Kanda,Mari Sasaki,Takahiro Yamaguchi,Hitoshi Otsuka,Yu Kazawa,Miyuki Suzuki,Hitomi Ohya,Kaoru Uchida,Makoto Ohnishi;Working Group for Beta-Hemolytic Streptococci in Japan:Molecular characterization and antimicrobial resistance of group A streptococcus isolates in streptococcal toxic shock syndrome cases in Japan from 2013 to 2018.IntJMedMicrobiol.2021Apr;311(3):151496.
https://doi.org/10.1016/j.ijmm.2021.151496
- 木全恵子,稲畑良,佐賀由美子,内田薫,加藤智子,金谷潤一,岩瀬忠行,綿引正則,小渕正次,磯部順子.イノシシからの志賀毒素産生性大腸菌の分離と分離株の特徴.日本食品微生物学会誌.2020.37時61分-68.
https://doi.org/10.5803/jsfm.37.61(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Kimata K,Lee K,Watahiki M,Isobe J,Ohnishi M,Iyoda S:Global distribution of epidemic-related Shiga toxin 2 encoding phages among enteroaggregative Escherichia coli. Sci Rep.,10. (2020) doi:10.1038/s41598-020-68462-9.
https://doi.org/10.1038/s41598-020-68462-9.(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Hara-Kudo Y,Ohtsuka K,Konishi N,Yoshida T,Iwabuchi K,Hiratsuka T,Nagai Y, Kimata K,Wada H,Yamazaki T,Tsuchiya A,Mori T,Inagaki S,Shiraishi S,Terajima J. An interlaboratory study on the detection methods for enterotoxigenic Escherichia coli in vegetables using enterotoxin gene screening and selective agars for ETEC-specific isolation. Int J Food Microbiol 2020.
https://doi.org/10.1016/j.ijfoodmicro.2020.108832.(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Tanaka D,Fujiyoshi S,Maruyama F,Goto M,Koyama S,Kanatani J,Isobe J, Watahiki M,Sakatoku A,Kagaya S,Nakamura S.:Size resolved characteristics of urban and suburban bacterial bioaerosols in Japan as assessed by 16S rRNA amplicon sequencing. Sci Rep 2020;10:12460.
https://doi.org/10.1038/s41598-020-68933-z(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- 磯部順子,金谷潤一,内田薫,木全恵子,前西絵美,綿引正則,大石和徳,石川智子,藤川美香,元井 勇,瀧波賢治,宮崎英明,水木路男,守田万寿夫, 吉田智子,田中恒久,土肥由美子,垣内孝子,高森徹,三井千恵子:富山県における百日咳の流行(2019).病原微生物検出情報(IASR) 2020; 41, 125-127.
https://www.niid.go.jp/niid/ja/pertussis-m/pertussis-iasrd/9767-485d01.html(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- 綿引正則,内田薫,木全恵子,金谷潤一,磯部順子,大石和徳,高本恭子,佐々木一成,高橋慎太郎,得田和彦,押田尚宏:医療関連感染を疑ったNDM-5メタロ-β-ラクタマーゼ産生大腸菌を保菌していた2症例(富山県).病原微生物検出情報(IASR)2020;41,86.
https://www.niid.go.jp/niid/ja/cre-m/cre-iasrd/9636-483d01.html(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Ozuru R,Wakao S,Tsuji T,Ohara N,Matsuba T,Amuran Y M,Isobe J,Iino M,Nishida N,Matsumoto S,Iwadate K,Konishi N,Yasuda K,Tashiro K,Hida M,Yadoiwa A, Kato S,Yamashita E,Matsumoto S,Kurozawa Y,Dezawa M,Fujii J.:Rescue from Stx2-Producing E. coli-Associated Encephalopathy by Intravenous Injection of Muse Cells in NOD-SCID Mice. Mol Ther 2020; 28:100-118.
https://doi.org/10.1016/j.ymthe.2019.09.023(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- Nakamura K,Murase K,Sato P. M.,Toyoda A,Itoh T,Mainil G J,Piérard D,Yoshino S,Kimata K,Isobe J,Seto K,Etoh Y,Narimatsu H,Saito S,Yatsuyanagi S,Lee K,Iyoda S,Ohnishi M,Ooka T,Gotoh Y,Ogura Y,Hayashi T:Differential dynamics and impacts of prophages and plasmids on the pangenome and virulence factor repertoires of Shiga toxin-producing Escherichia coli O145:H28.Microb Genom.2020;6.
https://doi.org/10.1099/mgen.0.000323(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- 綿引正則,内田薫,金谷潤一,加藤智子,木全恵子,磯部順子,大石和徳,東崎香奈,關口健治,堀田和,森嶋康之,杉山広:アニサキス食中毒事例から摘出された胃寄生虫体の分子同定結果(富山県).病原微生物検出情報(IASR) 2020;41,34.
https://www.niid.go.jp/niid/ja/anisakis-m-44/anisakis-iasrd/9433-480d02.html(外部サイトへリンク)
- Watahiki M,Kawahara R,Suzuki M,Aoki M,Uchida K,Matsumoto Y,Kumagai Y,Noda M,Masuda K,Fukuda C,Harada S,Senba K,Suzuki M,Matsui M,Suzuki S,Shibayama K,Shinomiya H:Single-Tube Multiplex Polymerase Chain Reaction for the Detection of Genes Encoding Enterobacteriaceae Carbapenemase.Jpn J. Infect. Dis 2020;73:166-172.
https://doi.org/10.7883/yoken.JJID.2019.041(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
学会発表
2022年
- Jun-ichi Kanatani,So Fujiyoshi,Junko Isobe,Keiko Kimata,Masanori Watahiki,Emi Maenishi,Shinji Izumiyama,Junko Amemura-Maekawa,Fumito Maruyama, and Kazunori Oishi:Characterization of bacterial microbiome in water from public bath,especially focusing on Legionella.The 10th International Conference on Legionella. Yokohama,Japan.September 20-24,2022
- 磯部順子,前西絵美,木全恵子,金谷潤一,綿引正則,佐賀由美子,谷 英樹,大石和徳:富山県で捕獲されたイノシシのエルシニア属菌の保有状況.第43回日本食品微生物学会学術総会,東京都江戸川区,令和4年9.29-30
- 中村圭司,勢戸和子,磯部順子,林 哲也:Insertion sequence(IS)–excision enhancer(IEE)を介したISの切り出しによるSTEC O121:H19の乳糖分解性に世の変化における乳糖の関与.第24回腸管出血性大腸菌感染症研究会,川崎市.令和4.10.13-14
- 綿引正則,磯部順子,原田哲也,木全恵子,金谷潤一,小坂真紀,前西絵美,伊豫田淳,大石和徳:16SリボゾームRNAとipaHを対象とした侵入性大腸菌と赤痢菌を鑑別するPCR法の開発とその評価.第24回腸管出血性大腸菌感染症研究会,川崎市,令和4.10.13-14
- 原田哲也,磯部順子,小西典子,江藤良樹,泉谷秀昌,伊豫田淳:赤痢菌と腸管侵入性大腸菌を鑑別するための分子疫学的手法の確立.第24回腸管出血性大腸菌感染症研究会,川崎市,令和4.22.10.13-14
- 中村佳司,勢戸和子,磯部順子,谷口愛樹,後藤恭宏,林哲也:Insertion sequence (IS)-excision enhancer(IEE)を介したISの切り出しによる志賀毒素産生性大腸菌O121:H19の乳糖分解性の再活性化.第74回 日本細菌学会九州支部総会,長崎市,令和4.9.9-10.
- 金谷潤一,前西絵美,田村恒介,磯部順子,大石和徳:肺炎球菌の経細胞間移動能および細胞内侵入能の評価.第96回日本細菌学会総会,姫路市,令和5.3.16-18
- 磯部順子,木全恵子,金谷潤一,原田哲也,伊豫田淳,大石和徳:腸管侵入性大腸菌と赤痢菌を鑑別するリアルタイム PCR 法の開発とその評価.第96回日本細菌学会総会,姫路市,令和5.3.16-18
- 木全恵子,金谷潤一,磯部順子,大石和徳:イノシシから分離された志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の解析.第96回日本細菌学会総会,姫路市,令和5.3.16-18
2021年
- 中村佳司,勢戸和子,磯部順子,林 哲也:挿入配列の切り出しによる大腸菌O121:H19の乳糖分解性の再活性化.第95回日本細菌学会総会.東京都新宿区.令和4.3.29-3.31
- 荒井大樹,森田大地,磯部順子,前西絵美,熊谷孝則,丸山史人,黒田照夫:ヒト患者由来Campylobacter jejuniの薬剤感受性とレジストーム解析.第95回日本細菌学会総会,東京都新宿区,令和4.3.29-3.31
- 木全恵子,磯部順子,綿引正則,前西絵美,佐賀由美子:富山県におけるイノシシの志賀毒素産生性大腸菌の地域定着性の解析.第56回富山県公衆衛生学会,富山市,令和4.2.18
- 綿引正則,内田薫,中村雅彦,金谷潤一,磯部順子,木全恵子,大石和徳,高本恭子,佐々木一成,高橋慎太郎,得田和彦:同一患者由来, 長期保菌後の病原性大腸菌ST405から検出された一塩基多型.第50回薬剤耐性菌研究会,伊豆の国市,令和3.12-13
2020年
- 金谷潤一,磯部順子,大石和徳:富山県のレジオネラ症対策における衛生研究所の取り組みと地域連携,第94回日本感染症学会総会・学術講演会,東京都港区,令和2.4.16-18
- 松本昌門,泉谷秀昌,四宮博人,磯部順子,小西典子,河村真保,勢戸和子,皆川洋子,大西 真:地方衛生研究所に対する外部精度管理体制と研修システムの構築.第93回日本細菌学会総会,名古屋市,R2.2.19-2.21
- 木全恵子,李 謙一,綿引正則,磯部順子,大西 真,伊豫田 淳:志賀毒素産生性腸管凝集性大腸菌(Stx-EAEC)O86における集団感染由来O104:H4と同一のStx2a ファージの獲得.第93回日本細菌学会総会,名古屋市,R2.2.19-2.21
精度管理への参加
- 富山県臨床検査技師会主催「富山県臨床検査精度管理調査」
- 厚労省主催外部精度管理課題1「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌のβラクタマーゼ産生性の確認とカルバペネマーゼ遺伝子の検出」
- 日水製薬主催(厚生科学研究)「レジオネラ属菌検査」
- 厚生科学研究「結核菌遺伝子型別外部精度管理評価」
- 富山県食品衛生検査施設内部精度管理調査
- 富山県病原体等検査施設内部精度管理調査
- 食品衛生外部精度管理調査(一般財団法人食品薬品安全センター秦野研究所)
- IS-PS精度管理(厚生科学研究)
研修・指導
- 富山県厚生センター職員「細菌検査研修」
- Vpcamp:衛生研究所における獣医師の業務と役割の理解
講義
- 富山県消防学校救急科、特殊災害科
- 富山県総合支援学校(web会議)
- きらめきエンジニア事業
サイトマップ-富山県衛生研究所