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更新日:2023年2月24日

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富山県 News Release MAKE TOYAMA STYLE

アカムツ(ノドグロ)稚魚の試験放流について

発表日 2023年2月24日(金曜日)

水産研究所では、富山湾(日本海)の重要資源である高級魚のアカムツ(ノドグロ)を対象に、人工採卵・人工授精、飼育試験を実施しています。このたび、令和4年度に生産したアカムツ稚魚を試験放流しますので、お知らせいたします。

当水産研究所では、アカムツ資源の維持・増大を図るため、平成23年度から、生態解明調査と種苗生産技術の開発に取り組んでいます。平成25年度に、共同研究により初めて稚魚の生産に成功し、国内で唯一アカムツ稚魚を試験的に放流しています。

平成29年度からは、水産庁の委託事業に参画し、安定的にアカムツ種苗を大量生産し、放流する技術の開発に取り組んでいます。

このたび、令和4年度にアカムツ天然魚の人工授精により生産した稚魚約18千尾(令和4年9月生、全長約50mm)を、次のとおり試験放流します。

アカムツ稚魚の試験放流の概要

アカムツ稚魚は、水深100m付近の比較的水温の低い場所に生息しているため、富山湾沿岸の海水温が低く、表層と底層の水温差が小さい冬季~初春の時期(12~3月)に種苗の放流試験を実施しています。

沿岸漁業調査船「はやつき」でアカムツの稚魚を沖まで輸送します。放流地点では、種苗輸送ポンプを使用して、稚魚を海水と一緒にホースでゆっくりと海中に放流します。

なお、今回放流した稚魚は、概ね4年後(令和9年)から25cm程度で漁獲され始めると考えられます。

試験放流を実施する日時と放流尾数

令和5年2月28日(火曜日)

  • 9時00分:飼育水槽からの稚魚積込み作業開始
  • 10時00分:トラックから船への積み込み
  • 10時30分:滑川漁港出航

放流尾数

約18千尾

放流する船の出港する場所

滑川漁港(沿岸漁業調査船はやつき)

放流場所

富山市沖

 

なお、調査船はやつきに乗船しての取材はできませんので、あらかじめご了知をお願いいたします。また、気象条件等により、止むを得ず急遽放流を延期する場合があります。当日に放流するかを確認したい場合は、8時30分以降に当研究所にご連絡ください。(076-475-0036)

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

農林水産部 農林水産総合技術センター水産研究所栽培・深層水課

076-475-0036

福西・村木