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更新日:2025年10月2日

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富山県美術館-TAD Press ReleaseToyama Prefectural Museum of Art and Design

【富山県美術館】「DESIGN with FOCUS デザイナーの冒険展」開催および一般前売り券販売のお知らせ

発表日 2025年10月2日(木曜日)

デザイナの冒険展チラシ富山県美術館では、2025年11月8日(土曜日)~2026年1月25日(日曜日)の間、「DESIGN with FOCUS デザイナーの冒険展」を開催します。一般前売り券は2025年10月4日(土曜日)から販売します。

「デザイナーの冒険展」は、20代から40代のデザイナー、アーティスト、建築家など、これからの時代を切り拓こうとする11組のクリエイターによる展覧会です。
20世紀は、素材や技術開発を軸に大量生産を実現し、社会は大きな発展を遂げました。私たちの暮らしもその恩恵を受けましたが、21世紀に入って状況は一変しました。デジタル技術の急速な進歩により社会の仕組みは大きく変わり、さらに近年では資源の枯渇や環境問題への対応として、循環型社会(サーキュラーエコノミー)への移行が強く求められています。このような時代の変化のなかで、クリエイターたちはこれまで以上に多角的な視点と責任感をもって創作に向き合っています。
本展では、既存の枠にとらわれず、実験的で独創的なアプローチを通じて、創造性の可能性を拡張しようとする若きクリエイターたちの挑戦を紹介します。多様な課題に真摯に向き合い、柔軟に前向きに、楽しみながら取り組む彼らの姿勢は、これからの時代を照らすヒントに満ちています。

開催概要

展覧会名

DESIGN with FOCUS デザイナーの冒険展

会期

2025年11月8日(土曜日)~2026年1月25日(日曜日)

開館時間

9時30分~18時00分(入館は17時30分まで)

休館日

毎週水曜日、11月25日(火曜日)、12月29日(月曜日)~1月3日(土曜日)、1月13日(火曜日)

会場

富山県美術館 2階 展示室3、4

主催

富山県美術館、北日本新聞社、北日本放送

観覧料

一般前売り:1,000円、一般:1,300(1,000)円、大学生:650(500)円、高校生以下:無料

()内は20名以下の団体料金
一般前売り券の販売は11月7日(金曜日)まで。

【前売券販売所】

富山県美術館、富山県水墨美術館、アーツナビ、公式オンラインチケット

本展の見どころ

自由な思考と実験的アプローチ

既存の技術や生産システムを再考し、自由な思考と実験的なアプローチで取り組みます。その背景には、手仕事に根ざしたクラフト的な視点が見てとれ、そこから生まれる偶発性も魅力として捉える姿勢も感じられます。

拡張する領域への飽くなき挑戦

クリエイターの手がける領域は、生命科学や身体、さらには宇宙空間にまで広がっています。近年、彼らが取り組む聴覚や視覚といった未知の領域も、10年後には現実の技術として実装される可能性を秘めています。

環境問題に向けた逆転の発想

クリエイターによるアップサイクルの取り組みには、廃棄物を有用な資源と捉え直し、新たな価値を生み出そうとする姿勢が見られます。現代社会が直面する問題に対して、既存の常識を覆す逆転の発想で立ち向かいます。

展覧会チラシ(PDF:3,215KB)(別ウィンドウで開きます)

出品作家について

MARU。architecture

高野洋平と森田祥子による建築設計事務所。主な作品に、土佐市複合文化施設、松原市民松原図書館、笹島高架下オフィス、花重リノベーション、伊賀市旧上野庁舎改修など。

高野 洋平(たかの ようへい)

1979年愛知県生まれ。2003年千葉大学大学院修了。佐藤総合計画を経て2013年MARU。architecture共同主宰。2025年千葉大学准教授。

森田 祥子(もりた さちこ)

1982年茨城県生まれ。2008年早稲田大学大学院修了。2010年MARU。architecture設立、2013年共同主宰。

MARU。作品画像髙野洋平 森田祥子

氷室 友里(ひむろ ゆり)

1989年東京都生まれ。多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻卒業。フィンランドでテキスタイルを学んだ後、多摩美術大学大学院テキスタイルデザイン研究領域修了。2016年HIMURO DESIGN STUDIO設立。人と布との関わりを通して、日々に驚きや楽しさをもたらし豊かにしていくことをテーマにテキスタイルブランドYURI HIMUROを立ち上げ、オリジナル作品の開発、空間演出、企業へのデザイン提供などを行う。東京造形大学非常勤講師。

氷室友里作品画像氷室友里

光井 花(みつい はな)

1990年アメリカ、コネチカット州生まれ。英国のロイヤル・カレッジ・オブ・アートを修了後、修了制作がアレキサンダー・マックイーンに採用され、2015SSパリ・コレクションで自身のテキスタイルを発表。株式会社イッセイミヤケを経て、2023年に HANA TEXTILE DESIGN STUDIO を設立。2024年に素材の研究や実験を行うHANA LAB株式会社を設立。多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻非常勤講師。

光井花作品画像光井花

 

本多 沙映(ほんだ さえ)

1987年千葉県生まれ。2010年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業後、アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーでコンテンポラリージュエリーを学ぶ。2021年にオランダから日本に拠点を移し、制作活動を行う。既存の価値体系に詩的なアプローチでゆるやかに疑問を投げかけながら、オルタナティブな美意識を探究する。作品はアムステルダム市立美術館、アムステルダム国立美術館、アーネム美術館に永久所蔵されている。

本多沙映作品画像本多沙映

三好 賢聖 + 青沼 優介

三好 賢聖(みよし けんしょう)

1990年兵庫県生まれ。東京大学航空宇宙工学科卒業、同専攻修士課程を修了後、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにてPhDを取得、最優秀博士論文賞受賞(独・アンハルト大学)。動き、身体性、詩にまつわる制作と研究を行う。東京都立大学インダストリアルアート学科助教、昭和医科大学兼任講師、ブテイコ国際クリニック認定呼吸法インストラクター。2023年に株式会社シンコキュウを創業。ポエティック・キュリオシティ共同主宰。

青沼 優介(あおぬま ゆうすけ)

1989年千葉県生まれ。武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科を卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了。デザイン活動の傍、アーティストとしても活動。たんぽぽの綿毛を使った建築作品「息を建てる/都市を植える」が2018年TOKYO MIDTOWN AWARD 2018 アートコンペのグランプリを受賞。東京都立大学インダストリアルアート学科助教、武蔵野美術大学情報教育センター非常勤講師。ポエティック・キュリオシティ共同主宰。

三好賢聖青沼優介作品画像三好賢聖青沼優介

松山 真也(まつやま しんや)

1978年富山県生まれ。領域を横断しながら、キネティックな作品や体験装置の企画・設計・実装までを一貫して手がける。科学館や万博など公共空間での展示をはじめ、言葉や動作、音と光を用いた表現を通じて、人と世界の関係を問い直す作品を発表。「気づき」や「問い」が自然に立ち上がる体験のデザインを探求しながら、観賞者との関係性のなかで成立する作品を追求している。

松山真也松山真也

山本 大介(やまもと だいすけ)

1980年東京都生まれ。インテリアデザインと建築をバックグラウンドにもち、国内外で空間デザインを軸に家具・プロダクトなどを横断するデザインを手がける。2022年に山本大介デザインスタジオを設立。社会環境や素材、技術などへの深い考察から生まれるコンセプチュアルな再考を通じて、新しいデザインの可能性を追及している。武蔵野美術大学建築学科、および空間演出デザイン学科非常勤講師。

山本大介作品画像山本大介

進藤 篤(しんどう あつし)

1991年千葉県生まれ。東京藝術大学大学院デザイン専攻課程修了。内装設計会社のインテリアデザイナーとして、ホテル、オフィス、商業空間等のデザイン、設計に携わる。個人プロジェクトでは、「空気感(ATMOSPHERE)をデザインする」をテーマに、空間・インテリアオブジェクト・アート作品等、多岐にわたる作品を発表。日常にある物事を捉え直し、素材の新たな可能性や、根源的な美を探る。

進藤篤作品画像進藤篤

MAI SUZKI(すずき まい)

1998年東京都生まれ。伝統工藝「組子」を3Dモデリングや身体構造と融合させ、ウェアラブルアートや空間作品を制作。9歳で始めた書道をきっかけに日本の感性に惹かれ、現在は日本古来の「粋」の精神を、有形無形を越えて翻訳表現する独自の視点で活動を拡張。2023年 DESIGNART TOKYO UNDER30、2024年みらいのファッション人材育成プログラム5組に選出。2025年からロンドンでも活動を始動。

鈴木舞作品画像鈴木舞

後藤 映則(ごとう あきのり)

1984年岐阜県生まれ。時間や動き、流れが、人の知覚や記憶、存在とどのように関わるのかを探求し、インスタレーション、映像、彫刻を主な表現手段としている。「札幌国際芸術祭 SIAF 2024(未来劇場、札幌)」、「Athens Digital Arts Festival: Techno(s)cene│20 YEARS 2024(Former Santarosa Courts、アテネ、ギリシャ)」、「MOTアニュアル 2023 シナジー、創造と生成のあいだ(東京都現代美術館、東京)」など。国内外で発表多数。

後藤映則作品画像後藤映則

【特別展示】鈴木 啓太(すずき けいた)

1982年愛知県生まれ。古美術収集家だった祖父の影響を受け、幼少期より手仕事とものづくりへの関心を深める。2012年に自身のスタジオPRODUCT DESIGN CENTERを設立。日用品から公共交通機関のデザイン、素材開発、工芸作家や海外ブランドとの共創まで、多岐にわたる領域で活動。伝統技術と最先端テクノロジーを自在に行き来しながら、美意識と世界観、機能性を融合させた「100年後に残るデザイン=未来の遺産」を追求している。

鈴木啓太作品画像鈴木啓太

会期中のイベントについて

会期中の毎週土曜日(12月27日を除く)はトークイベントを開催します。
詳細は、決まり次第当館ウェブサイトにてお知らせいたします。

会場:富山県美術館3階 ホール
※申込不要・入場無料

11月8日(土曜日)

高野 洋平+森田 祥子(MARU。architecture)

11月15日(土曜日)

鈴木啓太

11月22日(土曜日)

進藤篤

11月29日(土曜日)

氷室友里、光井花

12月6日(土曜日)

三好賢聖

12月13日(土曜日)

松山真也

12月20日(土曜日)

山本大介

1月10日(土曜日)

MAI SUZKI

1月17日(土曜日)

後藤映則

1月24日(土曜日)

本多沙映

 

お客様へのお願い

ご来館の際は、当館ウェブサイトの「入館のお願い」をご確認ください。

ご取材・掲載用写真について

広報用画像提供・取材申込書については、下記申請書にご記入の上、ご送付をお願いいたします。
広報用画像提供・取材申込書(PDF:1,209KB)(別ウィンドウで開きます)

 

(※)都合により展覧会およびイベントの内容は変更となる場合があります。変更の際は当館ウェブサイトまたはSNS等でお知らせします。

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

生活環境文化部 富山県美術館

076-431-2711

広報:川浦、企画:桐山、川上、担当:渡辺、内藤、竹花

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