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更新日:2026年7月16日
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Toyama Prefectural Museum of Art and Design
発表日 2026年7月16日(木曜日)
富山県美術館では、令和 8 年 7 月 16 日(木曜日)から 9 月 23 日(水曜日・祝日)まで、「デザイン・コレクション展第 2 期」を開催しておりますので、ご案内いたします。
会期:令和 8 年 7 月 16 日(木曜日)~ 9 月 23 日(水曜日・祝日)まで
場所:富山県美術館 3 階 展示室 5、6
・展示室 5:デザイン・コレクション
・展示室 6:瀧口修造コレクション
・展示室 6:シモン・ゴールドベルク&山根美代子コレクション
休館日:毎週水曜日、ただし8月12日(水曜日)、9月2日(水曜日)、9月23日(水曜日・祝日)は開館
ポスター・ライフ――追悼 永井一正 Part 2

今期のデザイン・コレクション展示では、第1期につづいて、2026年2月23日に96歳でご逝去されたグラフィックデザイナー、故・永井一正(ながい・かずまさ)氏の追悼特集として、その作品を当館ポスターコレクションから紹介します。
永井氏と富山県美術館とは、1981年の旧・富山県立近代美術館の開館から活動を終える2016年までの企画展ポスター、館のマスコットキャラクターであるミルゾーのデザイン、そして2017年に移転新築開館した富山県美術館のロゴマークのデザインなど、長きにわたる関係が続きました。そして、当館のポスターコレクションの起点となった「現代日本のポスター」展(1982年)への出品、実行委員として1985年の第1回公募構想段階から2017年の第11回展まで関わった「世界ポスタートリエンナーレトヤマ(IPT)」などでも大きな役割を担っていただきました。
永井氏が制作した当館のポスターだけでも総数250点以上ですが、それらはグラフィックデザイナーとして始動した1950年代初頭からじつに70年以上にわたる仕事のなかではほんの一部です。展示で紹介するのはそれらの一端ではありますが、当館のためのポスター、商業広告、ライフワークとなった組作品ポスター「LIFE」、作品集などを通して、永井氏によるグラフィックデザインの世界、それを通して伝わるあらゆる生命への想いに触れていただければと思います。
特集展示 岡崎和郎 Part2
KAZUO OKAZAKI
1930ー2022

今期の瀧口修造コレクションでは、今年度1期に引き続き、日用品をモチーフにした、ユニークなオブジェ作品で知られる、岡崎 和郎(おかざき かずお)に焦点を当てます。
岡崎は1930年に岡山市に生まれ、早稲田大学で美術史を学びます。詩や美術批評に関心を持ち、瀧口修造の『近代藝術』(1938年)を読み、ダダとシュルレアリスム、特にマルセル・デュシャンのオブジェに強く惹かれたといいます。1950年代から作家活動を始め、1960年初頭からポリエステル樹脂やアルミニウムによるオブジェを制作、1963年頃から、ホース、電球、時計、人形などの身の回りの品々の内部空間や表面を型取りし反転させる《御物補遺(ぎょぶつほい)》シリーズを展開しました。「御物」を「補遺」する、つまりオブジェを補うものというタイトルが示している通り、「西洋ではこれまで見落とされてきたものの見方を、東洋の見地から補足するようなオブジェを制作する」という作家の考え方に根差した作品で、岡崎は生涯にわたり、作品制作を通して、この独自の思想を追求しました。
深く敬愛していた瀧口修造との交流が始まったのは1964年末からで、翌1965年には瀧口自身の右の人差指を型取った作品《瀧口修造―Arrow Finger(人名録より)》に着手し、1966年には瀧口の紹介により、初の個展が東京画廊で開催されます。1967年にマルチプルを生産する工房「OKAZAKI GIVEAWAY」を設立、1968年に《瀧口修造―Arrow Finger(人名録より)》を完成し、「Who’s Who(人名録)」のシリーズ名を冠した最初の作品となりました。同年、瀧口修造編による『マルセル・デュシャン語録』に収められた作品のひとつであるジャスパー・ジョーンズのレリーフ版画《夏の批評家》の制作に加納光於(かのうみつお)とともに協力し、1977年にはデュシャンへのオマージュともいうべき、瀧口との共作《瞼眼図(けんがんず)》を完成させるなど、作品の構想や制作を通しての親密な交流は、1979年の瀧口が亡くなるまで途絶えることはありませんでした。
本展では、瀧口コレクションより、岡崎と瀧口の交流を示す作品を紹介します。また、令和7年度寄贈による新収蔵作品についてもあわせて特別展示します。
ユダヤ系ポーランド人として生まれ、二度の大戦を体験し、富山で亡くなるまで激動の20世紀を生きた天才ヴァイオリニストにして指揮者、シモン・ゴールドベルク(1909-1993)。ゴールドベルクが愛蔵し、美代子夫人から2006年に寄贈された美術作品を展示しています。

今年度は、ゴールドベルクと縁のあるチェリスト、パブロ・カザルス(1876-1973)の生誕150年を記念し、カザルスの祖国スペインをキーワードに、東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター所蔵のゴールドベルク旧蔵品から資料を選りすぐり、シリーズ3回に渡ってご紹介します。
第1回は、カザルスのプラード音楽祭に焦点を当てます。カザルスはファシズムとフランコ政権に反対し、1939年、スペインの国境に近いフランスの小さな村プラードに隠棲し、公の場での演奏を拒否していました。1950年、友人のヴァイオリニスト、アレクサンダー・シュナイダー(1908-1993)がカザルスを説得し、プラードでバッハ没後200年を記念する音楽祭を開催したのがプラード音楽祭の始まりです。ゴールドベルクは、音楽祭に初めて登場した1954年、カザルス、ピアニストのルドルフ・ゼルキン(1903-1991)とトリオを組んでベートーヴェンを演奏しました。ゴールドベルクは、7km程離れた山里の宿から、毎日歩いてプラードに通ったそうです。カザルスが「登山が好きだそうですね」と問うと、「いえ、私が駆け登るのは指盤の上だけです」とゴールドベルク。するとカザルスは「それもまた危険なことですね」とユーモアたっぷりに返したそうです。(山根美代子『20世紀の巨人 シモン・ゴールドベルク』より)
当館に遺贈されたゴールドベルク愛蔵の美術作品を愛でつつ、20世紀を代表する音楽家たちが奏でた交友の跡をたどってみてください。
ギャラリートーク
デザイン・コレクション展会場(展示室5)を巡りながら、担当学芸員が本展の概要や見どころをお話しします。
日時:7月26日(日曜日) 14 時 00 分~14 時 30 分
集合場所:3階 デザイン・コレクション入口前
(※) 申込不要(当日有効のコレクション展観覧券が必要です。)
コレクション展:一般 350 円(280 円) ()内は 20 名以上の団体料金
※企画展チケットでコレクション展もご覧いただけます。
【次の方は観覧無料】
・ 小・中・高校生と大学生、70 歳以上の方
・ 学校教育、社会教育活動としての児童・生徒の引率者 (観覧料免除申請書の提出が必要)
・ 各種手帳またはミライロ ID をお持ちの障がい者の方 (付き添いは手帳をお持ちの方 1 人につき 1 名まで無料)
(※)詳しくは、富山県美術館ご利用案内(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) をご覧ください。
富山県美術館のコレクション展では、前身の富山県立近代美術館から現在までの収蔵作品を展示しています。年 4 回程度さまざまなテーマによる展示替えを行い、多彩なコレクションを紹介。当館 2 階の展示室 1 では絵画・彫刻を中心とし、3 階の展示室 5 と展示室 6 ではポスターや椅子、富山県ゆかりの瀧口修造やシモン・ゴールドベルクのコレクションを展示しています。
部局・担当名 |
電話番号 |
担当者 |
|---|---|---|
生活環境文化部 富山県美術館 |
076-431-2711 |
広報担当:川浦、本展担当:稲塚、渡辺、江尻 |
