安全・安心情報
更新日:2021年2月24日
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幼児や小学生の間でアタマジラミの集団発生がみられることがあります。
アタマジラミは、接触により、容易に頭髪から頭髪へと伝播します。子供は友達同士頭をつけて遊ぶことがあるので、それが原因の一つであると考えられます。
アタマジラミは、一生を通じて人に寄生する吸血性の昆虫です。
大きさは2~4ミリで灰白色をしています。卵は約0.5ミリで約7日でふ化し、さらに8~14日で幼虫から成虫となります。成虫の寿命は1~1.5ヶ月程で、1日に3~9コ、一生で約100コの卵を産みます。(左写真:成虫メス)
アタマジラミはふ化直後から吸血しはじめます。成虫は1日に2~数回吸血します。そのため、人から離れると通常は24時間ほど、最長でも72時間程度で死亡します。
一般的に、鋭いつめで頭髪にしっかりとしがみつき、滅多なことでは離れません。(右写真:成虫オス)
寄生すると丘疹、紅斑を生じることがあり、かゆみの強い皮膚炎をおこします。
成虫は見つけにくいので、毛髪に付着している卵を見つけましょう。卵は毛髪の根元近く、特に耳のうしろの生え際や、後頭部等の髪が厚めになっているところに多く見られます。
卵は透明なセメント様物質で頭髪にしっかりとくっついています。(写真はふ化後の抜け殻です。)
フケの一種のヘアーキャストとよく似ているので間違えないように注意して下さい。
※ シラミの感染経路はほとんどの場合、接触感染です。そのため、できる限り、発生している集団(学校・学年・クラス)が一斉に、期間を決めて駆除することが望ましいです。バラバラに駆除すると、再感染する可能性がでてきます。
※ シラミ駆除剤を使用するときは、使用方法を守りましょう。薬には粘膜刺激性があるので、目に入らないように注意しましょう。
※ 『アタマジラミ=不潔』ではありません。毎日シャンプーしていてもうつってしまうことがあります。正しい知識で対処しましょう。
※ 保護者の方へ
もし、お子さんがアタマジラミに感染していたら、学校に知らせてください。学校・クラスで流行っている可能性があります。みんなで駆除しないと、シラミはなくなりません。
※ 理美容院の方へ
クシは60℃で5分以上熱湯・熱風で消毒しましょう。(紫外線照射による効果はあまり期待できません。)
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