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更新日:2026年3月18日
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梅毒は、らせん状の形態を持つ梅毒トレポネーマという細菌を原因とする感染症です。主に、感染者との性的接触によって感染します。
全身に多彩な症状を引き起こし、進行すると神経障害や心血管障害を起こします。また、妊娠中に感染すると胎盤を通じて胎児へ感染し、流産や死産、先天梅毒が起こります。
全国の梅毒患者報告数は2011 年頃から増加傾向にあり、2022年以降は年間13,000 例を超える報告がされています。
富山県の梅毒の報告数も増加傾向にあり、2025年には現在の感染症発生動向調査による報告が始まった1999年以降最多の56例の報告がありました(2026年2月25日時点速報値)。
梅毒報告数の推移(全国、富山県男女)

主な感染経路は、梅毒の病変部位と粘膜や皮膚の直接的な接触で、具体的には、性器と性器、性器と肛門、性器と口の接触等が原因となります。ただし、無症状の状態でも感染力があるため、相手や自分に症状がなくても感染の可能性があります。
また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し(母子感染)、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こる「先天梅毒」になることがあります。
梅毒トレポネーマが粘膜や皮膚に感染すると、数週間の潜伏期間を経て発症します。症状は、経過した期間によって出現部位及び内容が異なります。ただし、無症状のことも少なくありません。
なお、全ての症例が全ての病期を辿るわけではないこと、異なる病期の症状や所見が併存する可能性があることに留意する必要があります。
なお、早期顕症梅毒(Ⅰ期、Ⅱ期)は、最も感染性が高い時期です。
感染後、数週間(3週間程度)が経過すると、梅毒トレボネーマの侵入部位(陰部、口唇部、口腔内等)にしこりや傷ができます。また、足の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることがあります。
これらの症状は痛みがないことも多く、治療をしなくても約3~6週間で自然に軽快しますが、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性があります。
Ⅰ期の症状出現から4~10週間程度経過すると、梅毒トレポネーマが血液によって運ばれ、全身に多彩な症状が出現します。特徴的な症状として「バラ疹」と呼ばれる無痛性の発疹が、手のひらや足の裏、体全体に出現します。発疹は、治療をしなくても数週間で消失する場合もありますが、抗菌薬で治療しない限り病原体は体内に残っています。
梅毒血清反応陽性で症状が認めらない状態。主に早期顕症梅毒Ⅰ期とⅡ期の間、およびⅡ期の症状消失後にみられます。
感染後、数年~数十年が経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムの様な腫瘍(ゴム腫)が発生します。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、死亡に至ることがあります。
妊婦が梅毒に罹患すると、胎盤を介して胎児に梅毒トレポネーマが感染します。生後数年以内の乳幼児期に症状が現れる早期先天梅毒では、梅毒疹、骨軟骨炎などがみられます。学童期以降に症状を呈してくる晩期先天梅毒では、ハッチンソン3徴候(実質性角膜炎、内耳性難聴、ハッチンソン歯)などを呈します。
主にペニシリン系抗菌薬による治療が行われます。
梅毒が疑われる症状を呈した場合は、早めに医療機関を受診しましょう。また、パートナーも感染の可能性があるため、受診をお勧めします。
感染予防として、不特定多数との性行為を避けること、 適切にコンドームを使用することが有効です。また、先天梅毒を防ぐために、妊娠が分かっ たら妊婦健診を受けましょう。
厚生センター、保健所では、匿名で検査を受けることができます[富山県:梅毒、クラミジア検査、富山市:HIV(エイズ)性感染症相談・ 抗体検査(外部サイトへリンク)]。
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