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更新日:2021年2月24日
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善道坊は、芦峅寺に残る数少ない宿坊建築で、「坊造り」という建築様式をよく伝えるたいへん貴重な建物です。
建物の大きさは、建築面積が約42坪で、間口が7間、奥行きが5.5間となっています。
いわゆる「坊造り」の様式どおり、中心部は、須弥壇などの宗教的施設、向かって左側が家人の日常生活の間、右側が接客の間で参詣者の宿泊に利用されるという正面に向かって3列6室の構造ですが、左側には、さらに土間と水屋(台所)が設けられています。
建築構造を見ると、屋根は表側に本数を多く入れた垂木(繁垂木)と屋根の傾斜に合わせて渡した梁(登り梁)が特徴となっています。また表側の柱頭には三方に肘木を出して桁を受ける三斗、正面上には虹梁があり、宗教建築である「坊造り」特有の意匠を持っているものの、全体的には素朴な農家風のものでした。
善道坊はこれまで3回にわたり改築されていますが、創建当時の建築様式をよく伝えています。
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