更新日:2023年8月17日

ここから本文です。

富山県のがん診療体制について

本県のがん医療の均てん化を図っていくため、本県の地理的な特徴のなかで、県内各医療機関のこれまでのがん医療の歴史やその特性を踏まえたがん診療体制を言います。

富山県のがん診療体制の特徴

  • 10病院(国指定5病院+県指定5病院)が連携協力し、病院毎の特性を活かしながら、二次医療圏毎に、集学的医療、緩和ケア、在宅療養支援を提供できる体制を構築
  • 県立中央病院は、連携の中心的役割を担うとともに、県全体のがん診療体制のさらなる充実に向け、高度画像診断センター、内視鏡センター等を整備
  • 富山大学附属病院は、高度先端医療を提供するとともに、専門看護師教育課程で「がん専門看護師」を養成するなど、県全体のがん診療人材の育成を推進

富山県のがん診療体制の取組み

1.富山県の診療体制の強化

  • (1)拠点病院が担う機能の支援及び県全体のがん医療水準のさらなる向上
  • (2)住み慣れた地域で質の高いがん医療が受けられるよう、国で検討されている地域連携クリティカルパスのあり方の見直しの検討結果を踏まえた、拠点病院と地域の医療機関等の連携強化
  • (3)すべての拠点病院において、より正確な画像診断や病理診断のもと治療方針を検討できるよう、がんに対する質の高い診断と治療を行う体制の充実
  • (4)すべての県民が必要な時に等しくPET/CTを受けられるよう、共同利用型の「とやまPET画像診断センター」とPET/CT検査を実施できる拠点病院等の医療機関や人間ドック施設などと連携
  • (5)医師による治療方法選択等についての十分な説明と患者やその家族の理解の下、患者自らが治療方法の選択に積極的に参加できる体制及び患者が自主的に治療内容などを確認できる環境の充実
  • (6)がん患者がセカンドオピニオンを受けやすい体制の充実及び県民への普及啓発の推進
  • (7)拠点病院等で構成する「富山県がん診療連携協議会」において、富山県のがん診療体制の進捗状況の把握及び連携の強化

2.手術療法、放射線療法、薬物療法、支持療法のさらなる充実とチーム医療の推進

  • (1)手術療法、放射線療法、薬物療法、支持療法の各種医療チームの体制の充実及び、多職種の専門性を生かしたチーム医療の推進
  • (2)科学的根拠に基づいて作成された診療ガイドラインに基づく標準的治療の推進
  • (3)がん治療の副作用・合併症の予防や軽減を図る支持療法、医科歯科連携による口腔ケアの充実、リハビリテーションの推進
  • (4)専門性の高い医療従事者で構成されたチームによる患者の副作用・合併症やその他の苦痛に対して迅速かつ継続的に対応する診療体制の充実
  • (5)医療従事者等が協力してがん医療の質と安全の確保のための取り組みの推進

3.がん医療を担う専門的な医療従事者の育成及び資質の向上

  • (1)がん看護臨床実践研修等による看護師の資質向上の推進
  • (2)文部科学省における人材育成機能を活用し、県内のがん専門医療人材(医師、薬剤師、看護師等)の育成
  • (3)拠点病院が中心となって実施するキャンサーボードや情報交換の場を活用し、がん診療を行う医師等の資質の向上
  • (4)がん診療連携協議会の研修部会が中心となり、がん診療に従事する医師、看護師等を対象とした研修会等の開催及び拠点病院が協力して相互の研修に参加できる体制の支援
  • (5)緩和ケア研修会及び指導者を育成するための段階的なスキルアップ研修の開催の支援

4.がんゲノム医療・免疫療法を含めた最新の医療技術への対応

  • (1)高度な先端技術等を用いた治療や難治性がんへの集学的治療を実施するなど、より質の高い医療提供体制の支援
  • (2)「がんゲノム医療中核拠点病院」と本県の拠点病院との連携等による、がんゲノム医療の実践に向けた取り組みの推進
  • (3)国で検討されている「免疫療法に関する正しい情報提供のあり方」に関する検討結果を踏まえ、拠点病院における免疫療法への対応の推進

5.がんと診断された時からの緩和ケアの推進

  • (1)がん診断時から確実に緩和ケアを提供できる診療体制の充実及び県民への普及啓発の促進
  • (2)緩和ケアに携わる専門スタッフの育成の促進及び緩和ケアチームや緩和ケア外来の診療機能の向上
  • (3)患者とその家族の意向に応じた切れ目のない在宅医療の提供体制を充実するとともに、在宅のがん患者が症状悪化時に対応するための受入れ体制の充実
  • (4)医療用麻薬など身体的苦痛緩和のための薬剤の迅速かつ適正な使用の普及の推進
  • (5)在宅緩和ケア地域連携クリティカルパスの運用による地域連携の推進

富山県のがん診療体制について

5年生存率の公表について

令和4年に、国立がん研究センターのホームページ上でがん診療連携拠点病院院内がん登録2014-2015年5年生存率集計の結果が公表されました。
富山県内のがん診療連携拠点病院等に係る5年生存率集計結果(国立がん研究センターがん対策情報センターがん登録センター院内がん登録分析室「がん診療連携拠点病院院内がん登録2014-2015年5年生存率集計報告書」抜粋)を掲載いたしましたのでご覧ください。
(別添関連ファイル参照)

1 集計の対象・調査方法

生存状況把握割合が90%以上であることを基準として、この基準を全がんにおいて達成した施設のデータのみが集計の対象とされています。
(詳細な調査方法は関連ファイル参照)

2 データの取扱いについての留意点

生存率には、データ収集しているがんの病期、年齢、性別だけでなく、対象者の併存疾患の有無や身体機能の状態にも大きく影響を受けることが分かっています。特に施設間では高齢者の多い施設、少ない施設、他の病気をもつ患者の多い施設、少ない施設があるため、単純に生存率を比較して、その施設の治療の善し悪しを論ずることはできませんので、ご注意いただきますようお願いします。

富山県内のがん相談支援センター一覧
病院名 相談部署名 電話・ファックス番号
富山県がん総合相談支援センター がん相談支援センター TEL 076-432-2970
黒部市民病院 がん相談支援センター TEL 0765-54-2211
FAX 0765-54-2981
富山労災病院 がん相談支援センター TEL 0765-22-1354(直通)
FAX 0765-22-5475(直通)
富山県立中央病院 がん相談支援センター TEL 076-424-1531
富山市民病院 がん何でも相談室 TEL 076-422-1112(内線2560)
FAX 076-422-1154
富山赤十字病院 がん相談支援センター TEL 076-433-2222(内線2263)
FAX 076-433-2252
富山大学附属病院 がん相談支援センター TEL 076-434-7725(直通)
FAX 076-415-8862
高岡市民病院 がん相談支援室 TEL 0766-23-0204
厚生連高岡病院 がん相談支援室 TEL 0766-21-3930(内線2822)
FAX 0766-24-9517
済生会高岡病院 がん相談支援センター TEL 0766-21-0570(内線1181)
市立砺波総合病院 がん相談支援センター TEL 0763-32-3320

がん診療連携拠点病院の相談支援センターでは、がんに関する相談を随時受付ています。

関連ファイル

関連リンク

お問い合わせ

所属課室:厚生部健康対策室健康課がん対策推進担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3224

ファックス番号:076-444-3496

関連情報

 

このページに知りたい情報がない場合は

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?