更新日:2021年2月24日

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木工芸欄間彫刻技術(保持者:岩倉重盛[勘宰])

平成2年3月26日指定、認定

井波木彫刻は、宝暦12年(1762)に焼失した瑞泉寺再建の折り、京都本願寺の彫刻師が井波に来て、地元大工に技法を伝えたのが始まりといわれている。この木彫刻はやがて、神社、仏閣の彫刻から民家の室内彫刻へと移り、欄間を中心に獅子頭、天神様、置物、パネル、衝立と現在では多岐に及んでいる。

欄間彫刻には、楠、欅、桐等を材料とした分厚い板材を用い、深彫り、透かし彫りによって花鳥、風景などの模様を彫り上げる。欄間彫刻の工程は、まず原木を選定し、下絵にそった荒彫り、小彫りを行う。裏面への同様の工程を経て、仕上げ彫り、枠付けで完成する。この工程では200本以上の鑿や彫刻刀が使い分けられる。


欄間「陶芸の里」

岩倉重盛は、野村清太郎に師事して伝統的な木彫刻技術を習得した後、木彫刻技術全般について卓越した技能を発揮しているが、とりわけ欄間彫刻の深彫り技術に優れ、格調の高い欄間を製作している。

中でも山水欄間彫刻において電灯の中にも現代感覚を取り入れた妙技をふるい、さらに彫刻の最も基本となる下絵の作成にも研究を重ねるなど、高い評価を受けている。

【井波町】

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