安全・安心情報
更新日:2023年9月12日
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新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした経口抗ウイルス薬「エンシトレルビルフマル酸」(販売名:ゾコーバ錠125mg。以下「ゾコーバ」という。)については、令和4年11月22日に新型コロナウイルス感染症の治療薬として緊急承認されました。
ゾコーバは、当初、安定的な供給が難しいことから、一般流通は行わず、当面の間、厚生労働省が所有した上で、ゾコーバ登録センターに登録済みの医療機関及び薬局のみ配分を受けることとなっていましたが、その後、安定的な供給が可能となったことから、令和5年3月31日より薬価収載品としてのゾコーバの一般流通が開始されています。
それに伴い、ゾコーバ登録センターへの新規登録は終了し、一般流通品が医療機関及び薬局に納入可能となっています。
○日本感染症学会から示されている「COVID-19に対する薬物治療の考え方 第15.1版」(2023年2月14日)には、ゾコーバについて、次のとおり示されています。
◇一般に、重症化リスク因子のない軽症例の多くは自然に改善することを念頭に、対症療法で経過を見ることができることから、エンシトレルビル等、重症化リスク因子のない軽症~中等症の患者に投与可能な症状を軽減する効果のある抗ウイルス薬については、症状を考慮した上で投与を判断すべきである。また、重症化リスク因子のある軽症~中等症の患者に投与する抗ウイルス薬は、重症化予防に効果が確認されているレムデシビル、モルヌピラビル、ニルマトレルビル/リトナビルによる治療を検討すべきである。 |
◇高熱・強い咳症状・強い咽頭痛などの臨床症状がある者に処方を検討すること。 |
◇一般に、重症化リスク因子のない軽症例では薬物治療は慎重に判断すべきということに留意して使用すること。 |
◇重症化リスク因子のある軽症例に対して、重症化抑制効果を裏付けるデータは得られていない。 |
◇SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから遅くとも72時間以内に初回投与すること。 |
◇併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服用中の全ての薬剤を確認すること。 |
◇妊婦又は妊娠する可能性のある女性には投与しないこと。 |
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