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更新日:2025年8月21日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
内容 | 動画 |
<発表項目>
<お知らせ>
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<質疑応答>
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( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。(※)は、発言内容を訂正した部分です。
今日は発表事項が1点、そしてお知らせが1点ございます。よろしくお願いいたします。
発表項目ですが、富山空港の混合型コンセッション導入に係る民間事業者の選定についてご説明申し上げます。
富山空港の混合型コンセッションについては、令和4年度に導入可能性調査を実施しました。その結果、導入可能との結果を得られたことから、一昨年度から導入に向けた手続きを進めてまいりました。本日は公募型プロポーザルを行い、審査委員会による審査結果を踏まえ、県として優先的に交渉を行う民間事業者を選定し、基本協定書を締結しましたので、提案のポイントを含めお知らせいたします。なお、審査委員会による詳細な審査の内容や講評及びPFI法に基づく客観的評価の結果、これらについては後日公表いたします。
それでは、まず混合型コンセッション導入の背景、目的について、これはおさらいも含めてお話をさせていただきます。
富山空港は、国内2路線及び国際4路線を有しまして、富山と全国、世界各地を結ぶ空の玄関口であり、「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山~」のビジョンの実現の上でも、その果たす役割は非常に大きいと考えています。
一方で、人口減少や近隣他空港との競争など、富山空港を取り巻く環境は依然厳しく、関係地方公共団体や地域との協働による空港運営が不可欠です。現在の運営体制は滑走路、駐車場は県、ターミナルビルは三セクの企業というふうに運営主体が異なっておりまして、空港全体として一体的かつ機動的な運営が必要な状況と考えていました。このため、混合型コンセッションを導入し、空港全体の運営を民間事業者が一体的に行い、混合型の強みを生かした官民連携により、空港の利用促進や魅力向上による空港、そして地域全体の活性化を図ることとしました。
次に、民間事業者の選定についてご説明します。
事業者の募集については、公募型プロポーザル方式により実施したところ、2つのコンソーシアムからご提案をいただきました。両コンソーシアムからの提案について、有識者で構成する審査委員会で審査いただき、その結果を受けて、このたび県において事業者を選定したところです。事業者には株式会社日本共創プラットフォームと株式会社オリエンタルコンサルタンツで構成されるJPiX・OCコンソーシアムを選定しました。JPiXは株式会社日本共創プラットフォームの略称、OCは株式会社オリエンタルコンサルタンツの略称です。なお、株式会社日本共創プラットフォームは混合型コンセッションの先行案件であります南紀白浜空港での運営実績をお持ちの会社です。
事業期間は令和8年、来年の4月1日から令和18年3月31日の10年間を予定しています。来る県議会9月定例会に事業者への運営権の設定などに係る議案を上程し、議決いただければ10月には実施契約を締結し、12月にはターミナルビル事業を先行して開始、来年4月に滑走路などを含めた一体的な事業開始となります。
それでは、事業者からの提案のポイント3点について説明します。
1つ目は、混合型コンセッション方式による空港運営の実績を踏まえた高いオペレーション能力による安全・安心な空港運営です。コンセッション導入後も安全・安心な空港運営は絶対条件です。南紀白浜空港で培われた運営ノウハウを最大限発揮し、富山空港の安全・安心な運営を継続するという提案がありました。
2つ目、空港から飛び出して地域活性化に取り組む新しいアプローチによる空港運営です。多くの空港利用者にとっては、空港は目的地ではないため、空港のターミナルビルをよくするだけでは旅客数の増に結びつくとは限りません。空港の中だけを磨くのではなく、地域に飛び出し、地域を磨き、地域に人が訪れるための用事をつくることで、需要をつくり出すなど、空港運営に新しいアプローチを取り入れるという提案がありました。
3つ目、現場主義・地元密着による責任を持った空港運営です。空港に関する経験が豊富な方々が事業期間を通じて長期的に富山空港に携わり、空港の顔、地域の顔となる気概を持って、責任のある空港運営を行うなどの提案がありました。
それでは、今ほど説明した3つのポイントについて、それぞれもう少し説明をいたします。
最初に1点目の高いオペレーション能力による安全・安心な空港運営についてです。空港運営には気象などの影響による航空機の遅延のための時間外運用、機材の故障への対応など、突発的なイレギュラー事象に対して迅速な対応が求められます。
事業者には、南紀白浜空港での6年間の運営実績、訓練の積み重ねがあり、これまで私たちが継続してきた富山空港の安全・安心な運営を引き継ぐ能力があります。人口減少時代、働き手不足は、空港現場も例外ではありません。将来を見据え、空港DXを推進し、様々な先進技術を富山空港に導入することで、安全・安心はもちろん、運営の効率化や利用者の利便性の向上を目指してまいります。
空港の安全・安心な運営には、空港全体での円滑なコミュニケーションと迅速な意思決定が極めて重要と考えます。現在、離れた位置にある空港管理事務所とビル会社の執務室を1か所に統合し、ワンオフィスとすることで安全保安情報を集約・一元化し、オペレーションの効率化、危機管理体制の強化を図ります。
2点目の新しいアプローチによる空港運営について説明申し上げます。空港の発展は地域の発展からという理念に基づき、単なる空港運営にとどまらず、地域に飛び出し、地域を磨き、地域に人が訪れる用事をつくることで能動的に人を呼び込む、このような需要創出に力点を置いて取り組みます。空港や地域課題を実証フィールドとして提供し、興味を持つ企業の投資を呼び込み、地域経済へ波及させます。例えば、AIを活用したお客様案内・情報提供、ロボット活用による警備や清掃など、様々な新技術、新サービスの実証を想定しています。
また、首都圏企業やビジネスパーソン向けに、例えば富山の伝統産業や黒部ダムをテーマに人手不足や技術継承、インフラ活用といった地域課題に対する実践型越境学習プログラムを提供し、企業人材の学びを深めるだけではなく、新たなビジネスの種を生み、関係人口の創出を目指してまいります。
運営実績のある南紀白浜空港では、地域の観光資源を生かしたワーケーションなどにより人や企業などを呼び込み、関係人口の創出や地域活性化に取り組まれています。そのノウハウを生かして、富山県の特性を踏まえた取組みを実施いただきます。これらの取組みを実施するために、空港運営会社自らが第2種旅行業の登録を受け、旅行会社として魅力的な旅行商品を開発し、誘客・送客活動を行い、空港利用者の増加、そして地域経済の活性化を図ります。
最後に3点目、現場主義・地元密着による空港運営です。富山空港は県民の皆様のご利用も多く、コンセッション導入後も地元密着で責任を持った空港運営が不可欠です。2~3年ごとの異動サイクルで主要なスタッフが替わることなく、空港経験豊富な方々が長期的に富山空港に携わり、現場主義やおもてなしの精神を大事に空港運営を行っていただきます。
また、地元雇用も大事にします。若者の県外流出を防ぎ、優秀な人材を確保し、積極的に投資することで、就職先として選ばれる空港を目指してまいります。さらに本事業の効果を最大限高めるためには、官民連携による空港運営が欠かせないと考えます。事業者と本県の航空政策課、ここを起点として県庁内の関係部署を横断的に連携させる体制を構築し、官民の相乗効果を創出、つくり出してまいります。
なお、事業者からの提案の概要については、本日、県のホームページで公表いたしますのでご参照ください。
以上、富山空港の混合型コンセッションに係る民間事業者の選定について説明してまいりました。事業者として選定されたJPiX・OCコンソーシアムには、空港運営にとどまらず、官民連携の相乗効果で空港から地域を活性化させるというご提案をいただきました。本事業はコロナ禍後、初めての空港コンセッション導入事例となります。令和8年4月以降、県、第三セクターの運営体制から、県、民間事業者がパートナーとなり、互いの相乗効果によって富山空港、地域の発展を目指す体制に変わります。県は今後とも民間事業者と共に、県内市町村や企業、団体、地域の皆様と連携、協力しながら富山空港、地域の発展にしっかりと取り組んでまいります。詳細については、担当課である航空政策課へお問合せいただければと思います。
次に、お知らせ、新時代とやまハイスクール構想に関する意見聴取についてです。お手元にチラシも配っているかと思います。
先般8月19日の総合教育会議で、新時代とやまハイスクール構想実施方針素案を取りまとめました。この素案に対し、さらに幅広く意見をお聞きするために、まずは県民意見募集、パブリックコメント、そして意見交換会を行うこととしておりますので、ご案内をいたします。
まず、県民意見募集、パブリックコメントですが、昨日、8月21日から9月12日まで実施いたします。既に県のホームページからご意見をお寄せいただけるようにしてありますので、報道を通じてもぜひご紹介をいただきたいとお願いします。
次は意見交換会です。8月30日土曜日は14時30分、午後2時30分から富山県民会館で開催します。8月31日日曜日は午後1時、13時から高岡市の戸出コミュニティセンターで開催いたします。私も両日の意見交換会に参加いたします。申込方法については、お手元のチラシのとおりです。中学生、高校生も含めて幅広い方々にご参加いただきたいと考えております。こちらもどうか報道の皆様から広くご紹介いただければとお願いをいたします。
今後の子どもたちへの教育に関して、多くの方に自分事として考えていただき、幅広く意見をお聞かせいただきたいと考えています。
新時代とやまハイスクール構想に関する意見聴取についての説明は以上です。こちら詳細は担当課、県立高校改革推進課へお問合せいただければと思います。
【記者】
混合型コンセッションから質問させてもらいます。
この中にも地域活性化という点が提案ポイントとしても挙げられているんですが、この地域活性、地域に飛び出してっていうこともありましたけれども、もう少し具体的に想定される、こういう事業が考えられるというようなものがもし分かれば、伺いたいなと思って質問します。
【知事】
そのあたり、詳細は先ほど申し上げたように、今日ホームページに提案の内容など公表しますので、そちらをご参照いただければと思いますが、やっぱり空港というのは、さっきも申し上げましたが、空港が目的、行くことが目的でおられる方はそうおられないわけであります。あくまで通過点ということが通常は多いんですが、そこをこの空港運営事業者が自ら、富山のエリア、あるいは近隣にも出向いて、空港に行く用事をつくり出す。そんなことから空港を活性化するとともに、また地域も活性化していく、そんなことが提案にありました。
もちろん私たちも、もう任せようということではなくて、事業者任せにするのではなくて、緊密に連携をしてまいります。先ほども申し上げたように、交通政策局の航空政策課をポータルとして、そこから県庁全体と様々な連携をこの事業者さんと取っていく、そこから相乗効果も生まれ、そして、この事業者さんがこれまでのノウハウも生かして、富山県の地域の活性化にも様々な取組みをしていただけるものと期待をしています。
【記者】
関連して空港全般に対しての質問になるんですが、先だって全日空の冬ダイヤの発表がありまして、札幌便も12月から2月にかけて平日を中心として60日程度の運休ということを発表されました。また、国際便に関しては、コロナ禍から定期線のほうの運休も続いているかと思うんですが、こういった利用拡大の面で少し厳しい現状もあるかなと思うんですが、富山空港の利用という面での現状認識、どう見ておられるかという点と、今回、このコンセッションなど、利用拡大にどう取り組んでいくかという点でのお考えを伺いたいと思います。
【知事】
ありがとうございます。
おっしゃるように、先日発表されました全日空さんの冬ダイヤでは、富山ー札幌便の収益環境が厳しいので、国内線の改善を図る目的で、期間中全部ではなくて比較的需要の低い期間が運休というふうになりました。これについては、実はANAホールディングスさんとは、包括連携協定を結び、富山空港を発展させる会とも連携をして、これまで官民挙げて利用促進に取り組んでまいりました。その結果、札幌便の利用者数については、令和5年度は7万6,000人、令和6年度は約8万1,000人と、順調に増加していたところなので、そんな中での今回のANAさんの発表については、一部平日を中心の60日程度とはいえ、大変残念なことと受け止めています。
ただこれは、エアラインの企業の、企業としては報道もされているように結構利益水準が高い決算をされているということですが、それは主に国際線が寄与しているというふうに理解しておりまして、国内線は大手2社、どちらも厳しい状況と私は理解しておりますので、今回の発表もANAさんとしても苦渋のご決断だというふうには理解をしております。
そのような状況があるわけであります。なので、これはコロナ禍も経て、やっぱり空港の活性化、そして利用者増、また利用者をどうつくり出していくか、こういったことに民間の知見をお借りしたいと、要は民間のノウハウを入れていただきたいということで、今回の民間活力導入、形としては混合型コンセッションの形を取ったわけであります。
先ほど来申し上げているように、空港というのはあくまで通り道であるのが普通なんですけれども、それを空港に人が来るように様々な需要を創出していく、こんな提案がいろいろありましたので、これに期待をして、今回の事業者の選定に至ったということです。
繰り返しになりますが、任せきるというのではなくて、共に官民連携で、混合型コンセッションの良さを大いに発揮していきたいと考えております。
【記者】
続いて、発表項目外なんですが、質問させていただきます。
先だって内閣府のほうから、先だってからの大雨被害、全国であったと思うんですが、対象地域を限らない激甚災害に指定する見通しだと発表がありました。この指定を踏まえて、県内の災害復旧にどのように取り組んでいかれるのか、お考えを伺いたいと思います。
【知事】
たしか前回のこの場でもそういう質問が出ました。
激甚災害の指定については、政府のご決断、そのために、その時は被害状況を調査、精査しているということを申し上げたと思います。
去る8月18日に、富山県を含む大雨による災害については、これは地域の指定なく全国が対象となるいわゆる本激に指定の見込みであるということが、正式に書面でも政府から届いています。これが適用されますと、農地などの災害復旧事業などに係る補助の特別措置、通常の国庫補助率をかさ上げをする、そんなことが、そういう取組みが行われますので、速やかな災害復旧が期待できます。また県の負担も軽くなります。大変にありがたいことだと思っております。
目下県で被害の状況を、鋭意調査しておりまして、国に随時報告をしております。今後、適用措置などが追加される場合も含めて、国の検討状況をしっかりと見守っていきたいと考えております。
【記者】
もう1点質問させていただきます。
先日、高岡市の出町市長が、河村副市長に関しまして、任期途中で、8月末で職を解く、解職する意向を明らかにされました。河村副市長に関しては、市議会定例会後の9月末で辞職するというお考えだったと取材では伺っております。退任を1か月前倒しする形になります。また、河村副市長に関しましては、高岡市からの要請を受けて、県から、派遣要請があって応えた形での就任だと思います。
今回の出町市長の解職というこの対応についての受け止めを伺いたいのと、今後また後任に関して派遣要請も考えられます。そういった要請があった場合の対応について伺いたいと思います。よろしくお願いします。
【知事】
ありがとうございます。
副市長を解職するということは、報道でもちろん承知はしております。ただこれは高岡市さんの人事案件なので、出町市長のお考えがあると思うので、私からコメントするのは差し控えたいと思います。
現時点では、河村さんの後任をということは要請はされていません。仮に要請があった場合は、高岡市さん、また市長のご意見、また議会のご意見などもよく聞いて対応を検討したいと思います。
【記者】
コンセッションの発表事項についてお伺いしたいと思います。
全般的になんですけれども、これは基本的には空港経営について、県と民間事業者の間でということだと思います。それで伺いますと、資料に残念ながら数値目標みたいなものが、基本的にはあまり示されていないと感じています。当然ですけれども、利用者数を伸ばすのであれば、現在の利用者数をどれくらい伸ばすのか、10年後の目標値ということでもいいのですが、何かしら示すべきではないかと考えますが、知事のお考えと、例えばこの後事業者さんから発表があるのかもしれませんので、その辺はちょっと私ども分かりかねるのですから、何かそういった動きがあるのであれば教えていただきたいと思います。
【知事】
そうですね、先ほど申し上げたように、詳細は本日、ホームページ上で公表しますが、数値目標はないわけではもちろんありません。例えば、昨年度、富山空港の利用者数は39万人でした。それからコロナ禍前の令和元年度は54万人でした。まだそういう意味ではコロナ禍前には届いていないということであります。
事業者の提案によりますと空港利用者数の10年後、今回10年の契約ですので、10年後の目標値は53万7,000人という提案を受けています。これは北陸新幹線との競合がもちろんあります。それから人口も減っています。またコロナ禍を経て、いわゆるテレワークとか、出張が減ったりというビジネス需要の減少などもあります。などなど、富山空港を取り巻く環境は依然厳しいわけでありますけれども、この事業者さんの計画では、国内の2路線は維持、そしてそれの利用を拡大していくと。また、今、運休中ですが、ソウルと台北便、これらの再開を見込んで、国際線を4路線とする、そんな方向性で10年後の目標値を立てられているということでございます。などなど、厳しい状況の中だからこそ、こうやって民間活力を導入することにしたわけですけれども、先ほど来申し上げているように、官民しっかりと連携をして、より多くの方々が富山空港を利用していただくような、成り行きに任せるのではなく、需要をつくり出すということ、先ほど申し上げましたが、この事業者さん自身が第2種旅行業者もやられます。自ら魅力的な旅行商品を造成し、それを売ることによって需要をつくり出す、そんなことを、それも富山県だけではなくて、近隣への需要も呼び込む、そのような提案もありました。そんな民間の、そしてかつ南紀白浜空港で6年間運営されてこられた実績もあります。そんなところに期待をするとともに、県も一緒に取り組んでいきたいというふうに考えています。
【記者】
ありがとうございます。
いまほど国内線につきましては、2路線は維持ということでご説明いただきました。国内線においてはジェイキャスさんが関空便につきまして鋭意頑張っておられるところかと認識しています。これは現時点ではこの提案の中には含まれておらず、仮に就航となればいわゆる上乗せになるというような理解でよろしいでしょうか。
【知事】
そうですね。あくまでジェイキャスさん、我々も包括連携協定を結びましたし、またスタートアップ支援のT-Startup事業の支援先にも選んでおります。そういう意味では大いに期待をしているんですが、現時点でまだいわゆる運航の認可が出ていないので、これは今後に期待をするということであります。
【記者】
ありがとうございます。
最後に目標値ですけれども、そうしますと10年後にようやくコロナ前の水準にまで、この厳しい中で何とか戻していくというようなご提案だっただろうかと思います。やはり、逆に伺いたいのが、それだけやはり航空をめぐる環境っていうのは非常に厳しいものであるという認識なんでしょうか。いわゆる上に伸びていかないという、そういう数字になっているということについて、知事ご自身のお考えはいかがでしょうか。
【知事】
本県としては、一方で北陸新幹線が10年前に開業して、これが大変な地域にとってよいインパクトを与えてくれています。お客様も順調に乗っておられるというふうです。ただ富山空港という意味では、なかなか苦戦をしているということは、これは否めないというふうに思います。なので、成り行きに任せていたら、富山空港の将来はないと思っています。ですから、今回の民間活力を導入することによって、厳しい競争下の中でも需要をつくり出していく、それが必要だと思い、今回のようなことになっているわけであります。
先ほど来申し上げているように、県民の利用だけではなくて、近隣への需要もどんどん取り込んでいく、新しい旅行商品も造成をしていく、それからインバウンドは、多分、今後も順調に増えていくと思いますので、インバウンドの皆さんに富山空港、富山便を大いにアピールしていく、そのようなことで、10年後にはコロナ禍前程度までは戻すということ、そんな今計画であります。これは、私、この事業者さんの計画はとても堅めの計画だというふうに思っています。そういう意味では、上振れすることも多いに期待できるのではないかと、私は思っています。
【記者】
自民党の総裁選の前倒しが今議論されておりますけれども、知事、この現状について、どのように受け止めておられるのかというのをお伺いしたいと思います。
【知事】
自民党の中でそのような議論があることは承知をしておりますが、この場でもこれまでも申し上げてきたことですが、私、中央政府が安定してほしいと願っているものです。これは地方自治をあずかる皆さんは同じように思っておられると思います。
自民党さんとして、石破政権をどう評価されるのか、評価というのも変ですね、総裁ですから。石破政権のこれまでの実績をどう判断されて、今後どうされるのかということは、私がコメントすることではないと思いますけれども、でも安定した政権ができること、政権の安定が続いていくこと、これを期待しております。なので、ただ少数与党という大変に厳しい状況で、石破政権ここまでやってこられました。これをどうされていくのか、そんなところもしっかりと注視をしていきたいと思いますし、また、野党の皆さんにも自民党のお手並み拝見というような、全く傍観者みたいなふうに私には見えています。そうではなくて、やっぱり共に国政を担うもの同士として、どうしたら今の、米国の関税措置もあります、それから国際情勢の緊迫もあります、このような中で、我が国の成長、あるいはプレゼンスを上げていく、こんなことができるのか、となれば、自民党さんの中の状況を傍観するだけではなくて、野党からももっともっと様々な提案をされることがよいのではないかと思っています。
【記者】
今、知事おっしゃられたように、アメリカの関税措置の対応に一定のめどがつくまで、石破さんの続投を求めるような声とか意見もありますけれども、そうした意見については、知事、どのように考えておられますか。
【知事】
基本的に私は石破政権を評価しています。とても地方創生について意気込みを感じますし、我々地方の声、また全体としての全国知事会の声もよく聞いていただいております。なので、私は石破政権を応援するというか、ぜひ良い関係をこのまま続けていければというふうに思っています。
【資料】富山空港の混合型コンセッション導入に係る民間事業者の選定について(PDF:483KB)
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