新型コロナウイルス検査状況(~2022.7)
新型コロナウイルスオミクロン株対応検査体制


富山県における新型コロナウイルスPCR検査と抗原検査の割合

- 県HPで報告している数を基にした富山県全体の新型コロナウイルス PCR検査および抗原検査の数と割合をグラフ化したものです。
- 2022年に入り、オミクロン株の出現以降、感染者数も激増し、PCR検査数も増加しています。対象検体数が少ない時には抗原検査も併用しておりましたが、多検体を検査する場合にはPCR検査が主流となります。
富山県における新型コロナウイルス検査の陽性率

- このグラフは富山県が公表している新型コロナウイルス検査件数(PCR検査および抗原検査)を基に作成しています。
- 富山県では2022年1月上旬からオミクロン株の流入が認められ、第6波となりオミクロン株の新規陽性者数が増大しております。
- 第6波での検査陽性率(陽性率:35-45%)は第5波まで(10-20%)と比べて明らかに高くなりました。今後の感染状況には、これまで同様の注意、警戒が必要であると思われます。
富山県衛生研究所における新型コロナウイルスPCR検査の割合

- 2021年の富山県全体のPCR検査において、衛生研究所が担った検査の割合は、おおよそ10~20%になります。これは通常検査(新型コロナウイルス陽性か陰性か)のみの数であって、変異検査はほぼ全て富山県衛生研究所で行なっております。
- 2020年はほぼ富山県衛生研究所で行なっていた通常検査を、2021年からは、県内医療機関、厚生センター・保健所、民間検査会社、など多くの施設でも行なってもらえるようになり、富山県衛生研究所がPCR検査を担う負担も少なくなっております。

- 富山県では1月上旬からオミクロン株の流入が見られ、2月上旬には全てオミクロン株に入れ替わり、4月上旬現在、引き続きオミクロン株の感染が続いています。
- 富山県衛生研究所では2022年3月下旬からオミクロン株変異ウイルス亜種のスクリーニングPCR検査を行なっております。ins214EPE変異スクリーニング検査は、スパイクタンパク質の214番目にグルタミン酸(E)、プロリン(P)、グルタミン酸(E)の3つのアミノ酸が付加されたものを検出できるPCRで、BA.1系統は変異あり(グラフ赤色部分)、BA.2やBA.3系統、XEと言われている亜種は変異なし(グラフ青色部分)として判定できます。
- 3月最終週からの検査では、BA.2系統疑い株が増加してきており、5月下旬現在ほぼ100%を占めています。なお、BA.2疑い株については、ゲノム解析検査を実施し、BA.2系統株として確定しておりますが、5月2日から5月29日までに採取された39検体のBA.2系統疑い株は全てBA.2系統株でした。
- オミクロン株亜種に対する変異スクリーニング検査による監視は、ゲノム解析検査と併せて引き続き行なっていく予定です。
過去の変異スクリーニング検査の変異検出率の内訳
L452R変異検査(2021年6月7日〜2022年1月9日) (PDF:371KB)(別ウィンドウで開きます)
N501Y変異検査(2021年2月2日〜2021年6月6日)(PDF:349KB)(別ウィンドウで開きます)