更新日:2021年2月24日

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くらしの安心情報第173号

くらしの安心情報第173号
くらしの安心ネットとやま
令和3年2月10日

目次

  • 悪質商法に関する情報(PDFファイルで添付等)
    • 『修理業者の訪問があり「保険を利用して自己負担なく住宅の修理ができる」と勧誘されました。信用できますか…。』
      (情報ファイルNo.223)情報ファイルNo.223(PDF:95KB)
  • 製品等の安全・安心情報
    • 冬の死亡事故に注意!除雪機で19件、一酸化炭素中毒で17件
      ~除雪機の安全装置を正しく使う、発電機は室内で使用しない、温水機器や暖房器具使用時はこまめに換気する~

製品等の安全・安心情報

冬の死亡事故に注意!除雪機で19件、一酸化炭素中毒で17件

~除雪機の安全装置を正しく使う、発電機は室内で使用しない、温水機器や暖房器具使用時はこまめに換気する~

今冬は、豪雪や大寒波の影響などで除雪機による死亡事故が相次ぎ発生し、また一酸化炭素中毒による死亡事故も発生しています。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響で除雪作業の担い手が不足し、比較的高齢の方が慣れない作業をする地域もありより一層注意が必要です。また、給湯器などの温水機器や石油ストーブなどの暖房器具の使用機会が続き、寒さから換気を控えることで一酸化炭素中毒の事故が発生するおそれがあります。NITE(ナイト)は、冬に多く起こる事故を防ぐために、注意喚起します。

2010年度から2019年度までの10年間にNITEに通知のあった製品事故情報(※1)のうち、除雪機などでの事故、積雪の影響や凍結により発生した事故(以下、「雪・凍結に伴う事故」という。)は合計224件(※2)あり、一酸化炭素中毒の事故は合計69件(※2)ありました。

除雪機に体が巻き込まれたり、除雪時にはしごから転落したりして、事故が発生するおそれがあります。除雪機を使用する際は安全装置の使い方をあらかじめ取扱説明書などで確認し、必ず正しい方法で使用して、事故を未然に防ぎましょう。
また、除雪作業時に転落や落雪などにより死亡するおそれがあります。除雪作業をする際は、2人以上の複数人で行う、命綱やヘルメットを装着するなど十分な安全対策をして行いましょう。
暴風雪などの影響による停電時に屋内で携帯発電機を使用したり、換気などをせず、給湯器や暖房器具などを使用した際には一酸化炭素中毒になるおそれがあります。特に冬は室内の換気が不十分となりがちなので、給湯器や暖房器具などを使用する際は注意が必要です。携帯発電機は屋内や換気の悪い場所では使用しない、給湯器や暖房器具などを使用する際はこまめに換気するなどして、事故を未然に防ぎましょう。

雪・凍結に伴う事故

2010年度から2019年度までの10年間に、死亡事故19件(19人)、重傷事故20件(20人)発生しています。死亡事故は全て除雪機の事故です。

事故事例
  • 除雪機の安全装置(デッドマンクラッチ機構(※3))を無効化して使用していたため、転倒した際に除雪機が停止せずに下敷きになり死亡した。
  • 除雪機のシュータ(※3)に詰まった雪を取り除こうと、エンジンを止めないまま直接手で除去したため、刃に触れて負傷した。
  • 除雪作業時に雪面の上に補助者をつけずに、はしご兼用脚立をはしご状態で使用していた際に、はしごが傾いてずれたため、落下し負傷した。
事故を防ぐポイント
  • デッドマンクラッチ機構などの安全装置を取扱説明書で確認し、正しく使用する。絶対に安全装置の無効化などは行わない。
  • 雪詰まりを取り除く際は必ずエンジンを切り、エンジンや回転部の停止を確認してから行う。また、直接手で行わず、備え付けの雪かき棒を使用する。
  • 雪下ろしを行うために、はしごを昇り降りするときは、しっかりと固定する、補助者をつけるなど転倒・転落防止対策を行う。また、はしご上での雪下ろしは行なわない。

一酸化炭素中毒の事故

2010年度から2019年度までの10年間に、死亡事故17件(21人)、重傷事故4件(7人)発生しています。死亡事故は、携帯発電機で最も多く発生しています。

事故事例
  • 停電時に携帯発電機を屋内で使用したため、一酸化炭素中毒になり死亡した。
  • ガス給湯器を使用中に換気扇を使用していなかったため、一酸化炭素中毒になり死亡した。
事故を防ぐポイント
  • 携帯発電機は、屋内では絶対に使用せず、風通しの良い場所で使用する。
  • 給湯器や暖房器具を使用する際は、こまめに換気する。また、給湯器やふろがまの給排気口をふさいだり、近くにものを置かない。降雪・積雪時には、給排気口がふさがっていないか確認する。

(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含める。
(※2)重複を除いた事故発生件数。
(※3)除雪機の用語については、「説明資料(下記URL)内6ページ」を参照。

《問合せ先》
製品安全センター
担当者:柿原、佐藤、小寺
Mail:ps@nite.go.jp
Tell:06-6612-2066

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