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更新日:2021年3月11日
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富山県キッズページ いろんなとやまを探しに行こう! 知ってなるほど!とやまけん
大久保発電所は、全国で3番目、北陸(ほくりく)では初(はじ)めての水力発電所です。明治(めいじ)時代に密田孝吉(みつだこうきち)という人が、富山(とやま)の家に電灯(でんとう)を灯(とも)したいとの思いから、実業家の金岡又左エ門(かなおかまたざえもん)の協力(きょうりょく)を得(え)て、水力発電の研究に取り組みました。当時は、電気を送る技術(ぎじゅつ)が十分ではなかったので、水力発電所は、できるだけ富山市街地(しがいち)の近くで、かつ電気を起こすための豊富(ほうふ)な水と大きな落差(らくさ)のある地点で建設(けんせつ)することが必要(ひつよう)でした。そこで、選(えら)ばれたのが大沢野町(おおさわの)塩地区の大久保用水です。密田さんと金岡さんの苦労の末に、発電所は明治32年に完成(かんせい)し、人々は、便利(べんり)で明るい電灯に喜(よろこ)びました。
また、大久保発電所が作られて以来(いらい)、富山県の豊富な水を利用(りよう)して多くの水力発電所が作られたことから、県内では、豊富で安い電力が利用できるようになりました。そして、紡績(ほうせき)・化学・金属(きんぞく)・機械(きかい)などの工場が次々とできて、富山県はそれまでの農業県から一やく日本海側(がわ)有数の工業県に変身(へんしん)しました。
発電機や水車は交かんをしていますが、100年以上たった今も大久保発電所は、500kWの電気を作っています。
昭和6年まで使われていた初代の水車と発電機(北陸電力(株)神通電力部構内)
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