安全・安心情報
更新日:2023年8月7日
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「とやまの名水」は、県内に数多くある優れた水環境を広く県民に紹介し、水に対する認識の高揚を図ることを目的として、市町村からの推薦をもとに、昭和61年2月に県が55箇所を選定したものです。選定に際しては、水質検査結果に基づく飲用の適・不適は条件とせず、故事来歴の有無や住民による保全活動の状況等を勘案し、湧水・井戸のほか、河川・湖沼・滝等の水環境についても選定されたものです。
また、平成17年9月に全国で初めて海水として新たに富山湾の深層水が名水として追加選定されたほか、平成18年4月に10箇所が選定され、全部で66箇所となっています。
本県の良好な水環境が広く認知される一方で、近年の健康志向や名水ブームとも相まって、「名水」とは、おいしくて健康によい水というイメージが先行し、県内外から多数の人々が「とやまの名水」を訪れ、飲用等に利用しています。
これら飲用されている「とやまの名水」は清澄な水であったとしても、自然の水であるため、水道のような水質管理はほとんどなされていない現状にあります。また、比較的浅い箇所の地下水を利用しているため、水質変化に留意する必要があります。
このため、「とやまの名水」の飲用が原因となって発生する健康被害を防止するために必要な衛生管理や飲用対策並びに飲用者に対する情報提供について、名水管理者、市町村及び県が連携して取り組んでいます。
No. | 市町村 | 「とやまの名水」の名称 | 水源種類 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
1 | 富山市 | 石倉町の延命地蔵の水 | 井戸 | 富山市石倉町 |
2 | 〃 | 殿様清水 | 湧水 | 富山市春日 |
3 | 高岡市 | 影無し井戸 | 井戸 | 高岡市末広町 |
4 | 〃 | 弓の清水 | 湧水 | 高岡市常国 |
5 | 〃 | 氣多神社の清泉 | 湧水 | 高岡市伏木一宮 |
6 | 魚津市 | 魚津駅前の「うまい水」 | 井戸 | 魚津市釈迦堂 |
7 | 氷見市 | 上日寺の観音菩薩霊水 | 湧水 | 氷見市朝日本町 |
8 | 黒部市 | 清水の里 | 湧水 | 黒部市生地 |
9 | 〃 | 生地の共同洗い場(6箇所) | 湧水 | 黒部市生地 |
10 | 〃 | 下立の霊水 | 湧水 | 黒部市宇奈月町 |
11 | 〃 | 村椿(飛騨)の清水 | 湧水 | 黒部市飛騨 |
12 | 〃 | 名水公園の清水 | 湧水 | 黒部市生地中区 |
13 | 〃 | 箱根の清水 | 湧水 | 黒部市長屋 |
14 | 砺波市 | 瓜裂清水 | 湧水 | 砺波市庄川町金屋 |
15 | 小矢部市 | 鳩清水 | 湧水 | 小矢部市埴生 |
16 | 南砺市 | 丸池 | 湧水 | 南砺市新屋 |
17 | 射水市 | 誕生寺の誕生水 | 井戸 | 射水市島 |
18 | 上市町 | 弘法大師の清水 | 湧水 | 上市町護摩堂 |
19 | 〃 | 大岩日石寺の藤水 | 湧水 | 上市町大岩 |
20 | 〃 | 穴の谷の霊水 | 湧水 | 上市町黒川 |
21 | 立山町 | 立山玉殿の湧水 | 湧水 | 立山町室堂 |
22 | 入善町 | 高瀬湧水の庭 | 湧水 | 入善町高瀬 |
飲用されている「とやまの名水」の安全性を確認するために、飲用井戸に準じた検査を行うとともにその結果を利用者にお知らせするよう市町村にお願いしています。
衛生管理・飲用対策の詳細については、県生活衛生課水道係、市町村衛生担当課又は名水管理者までお問い合わせください。
番号 | 項目 | 基準値 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 一般細菌 | 1ml中集落数が100個以下 | 一般細菌が多い水は、汚水等により汚染されたおそれがあります。 |
2 | 大腸菌 | 検出されないこと | 検出された場合、糞便により汚染されたおそれがあります。 |
3 | 亜硝酸態窒素 | 0.04mg/l以下 | 多量に含む場合、肥料、生活排水や工場排水などにより汚染されたおそれがあります。 |
4 | 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 | 10mg/l以下 | 同上 |
5 | 鉄及びその化合物 | 0.3mg/l以下 | 多量に含む場合、水に色がついたり、金気の臭い、味がします。 |
6 | 塩化物イオン | 200mg/l以下 | 多量に含む場合、海水の影響や、し尿により汚染されたおそれがあります。 |
7 | カルシウム・マグネシウム等(硬度) | 300mg/l以下 | 味のまろやかさの指標です。また、多く含むと、石鹸等の泡立ちが悪くなったり、胃腸を害して下痢をおこすおそれがあります。適度の量が好まれます。 |
8 | 有機物(全有機炭素(TOC)の量) | 3mg/l以下 | 多量に含む場合、し尿、下水などにより汚染されたおそれがあります。 |
9 | pH値 | 5.8以上8.6以下 | 年間ほとんど変わりませんが、大きく変わったときは、汚水等により汚染されたおそれがあります。また、低い場合は、管等がさびやすくなります。 |
10 | 味 | 異常でないこと | 水質、水温のほか、飲む人の生理状態、環境等により異なりますが、水に異臭味があれば何らかの異常が起きているおそれがあります。 |
11 | 臭気 | 異常でないこと | 同上 |
12 | 色度 | 5度以下 | 金属等を多く含む場合、色がつくことがあります。 |
13 | 濁度 | 2度以下 | 多量に含む場合、土砂、排水、化学物質などが混入したおそれがあります。 |
本県では、「とやまの名水」の飲用が原因となって発生する健康被害を防止するために必要な衛生管理や飲用対策並びに飲用者に対する情報提供について、平成14年8月(令和5年8月最終改正)にマニュアルを策定しています。
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