マダニが媒介する重症熱性血小板症候群(SFTS)
マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」にご注意ください。
2022年11月に県内で初めての患者が発生しました。春から秋にかけてはマダニの活動が活発な時期となるため、農作業やレジャーなどで草むらや藪などのマダニが多く生息する場所に入る際は、マダニに咬まれないように十分に注意してください。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
- 主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症です。
- 患者の多くは、マダニの活動が盛んな春から秋にかけて報告されています。
- 近年は、SFTS を発症したネコやイヌなどの伴侶動物を介した感染事例も報告されています。
- ヒトに感染すると、5~14 日の潜伏期間の後、発熱や消化器症状 (食欲不振、 嘔吐、下痢等) が認められ、患者の約 10~30%が死に至る致命率の高い感染症です。
感染しないためにはマダニに咬まれないことが重要です!
- 草むらや藪などのマダニが多く生息する場所に入る際は、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に入れ、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる)、足を完全に覆う靴(サンダルなどは避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなど、肌を出さないことが重要です。
- 虫除け剤を適切に使用してください。
- 屋外活動後は入浴し、ダニに咬まれていないか確認してください。
- 飼い犬等にマダニが付着する可能性があるため、散歩から帰ったらブラッシングしてマダニが付いていないか確認してください。飼い犬等がマダニに咬まれないように獣医さんと相談のうえ、定期的にマダ二駆除剤の使用をご検討ください。
マダニに咬まれた場合は
- マダニに咬まれているのを見つけたときは、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関で処置をしてもらってください。
- マダニに咬まれた後、数週間は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、すぐに医療機関を受診し、マダニに咬まれたことを医師に説明してください。
(マダニとは森林や草むらなどに生息する比較的大型のダニです。家の中で食品や衣類などに発生するダニとは種類が違います。)
関連リンク
ダニ媒介感染症について(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)(厚生労働省ホームページ)