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更新日:2023年1月31日
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福富太郎(ふくとみたろう・1931-2018)は、1964年の東京オリンピック景気を背景に、全国に44店舗にものぼるキャバレーを展開して、キャバレー王の異名をとった実業家です。その一方で、父親の影響で少年期に興味をもった美術品蒐集に熱中し、コレクター人生も鮮やかに展開させました。念願だった鏑木清方(かぶらききよかた・1878-1972)の作品を手はじめに蒐集をスタートさせますが、著名な作家の作品だけでなく、美術史の流れに沿わない未評価の画家による作品であっても、自らが良質であると信じれば求め、蒐集内容の幅を広げていきます。さらには、それに関連する資料や情報も集めて対象への理解を深め、美術に関する文筆も積極的に行いました。その結果、近代作家を再評価する際や、時代をふりかえる展覧会において欠かせない重要な作品を数多く収蔵することになったのです。
本展は、作品を追い求めた福富太郎の眼に焦点をあて、その類い稀なるコレクションの全貌を紹介する初めての機会となります。鏑木清方の作品十数点をはじめとする優品ぞろいの美人画はもとより、時代を映す黎明期の洋画から戦争画に至るまで、80点の作品をとおして今も息づくコレクションの魅力と、作品とともに歩んだコレクター人生を振り返ります。
当館では、新型コロナウィルス感染症の拡大防止対策に取り組みながら開館しております。ご来館の際は、マスク着用や手指の消毒など、感染防止の取り組みにご協力ください。また、展示室への入場制限を行う場合がありますので、ご理解のほどお願いいたします。
企画展「コレクター福富太郎の眼―昭和のキャバレー王が愛した絵画」ちらし(PDF:1,465KB)
企画展「コレクター福富太郎の眼―昭和のキャバレー王が愛した絵画」作品リスト(PDF:281KB)
2022年7月15日(金曜日)~9月4日(日曜日)
月曜日(ただし7月18日、8月15日は開館)、7月19日
午前9時30分から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)
[当日]一般:1,300円(1,000円)/大学生:1,000円(700円)
富山県、福富太郎展実行委員会(富山県水墨美術館、北日本新聞社)
福富太郎コレクション資料室
山下裕二(美術史家、明治学院大学教授)
株式会社アートワン
東亜薬品、日東メディック、ユニゾーン、リードケミカル(五十音順)
内容等は中止、または変更の場合があります。
日時:8月6日(土曜日)午後2時~午後3時30分
講師:山下裕二氏(本展監修者、美術史家、明治学院大学教授)
会場:当館映像ホール
定員:50名(事前申し込みが必要です)→募集は終了しました。当選者には近日中に聴講券を送付します。
日時:7月22日(金曜日)、8月20日(土曜日)各日午後4時より
講師:当館学芸員
会場:展示室1・2
会期中は、土日祝日および8月9日~15日のお盆期間に営業いたします。
お菓子は展覧会に合わせて変わります。
営業時間:午前11時~午後4時
↑福富展会期中限定お菓子「宝石箱」:岡田三郎助《ダイヤモンドの女》に描かれた指輪ケースとキャバレーのきらびやかなイメージがモチーフです。
鏑木清方《妖魚》1920年(通期展示予定)/©AkioNemoto2022/JAA2200057
北野恒富《道行》1913年頃(通期展示予定)
岡田三郎助《ダイヤモンドの女》1908年(通期展示予定)
上村松園《よそほい》1902年頃(通期展示予定)
竹久夢二《かごめかごめ》1912年(通期展示予定)
満谷国四郎《軍人の妻》1904年(通期展示予定)
川村清雄《蛟龍天に昇る》1891年頃(通期展示予定)
池田輝方《幕間》1915年頃(前期展示予定)
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