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更新日:2023年1月11日
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幕末の京都に生まれた神坂雪佳(1866~1942年)。雪佳は、はじめ四条派の画法を学びましたが、明治という新しい時代には工芸図案(デザイン)が必要と考えました。押し寄せる西洋文化を意識しながら、雪佳は装飾芸術である「琳派」に傾倒し、図案家、画家として活躍しました。手がけたデザインは、染織、陶芸、漆芸から室内装飾や庭園まで、実に多面的です。これは、雪佳が敬愛した本阿弥光悦や尾形光琳の柔軟な活動にならうものでした。
琳派は、江戸初期の本阿弥光悦、俵屋宗達にはじまり、およそ100年後の尾形光琳やその弟・尾形乾山、さらに後の酒井抱一らに受け継がれました。その装飾性豊かな作風は、絵画や工芸といった領域を越え、様々な意匠を生み出し、近代以降も多くの分野に影響を与え続けてきたのです。
この展覧会は、雪佳が手本とした琳派の美の潮流をたどり、暮らしを彩るデザインを生み出した近代琳派・神坂雪佳の多彩な世界を紹介するものです。雪佳が受け継ぎ、現代までつながる琳派のスピリット(精神)をご堪能ください。
当館では、新型コロナウィルス感染症の拡大防止対策に取り組みながら開館しております。ご来館の際は、マスク着用や手指の消毒など、感染防止の取り組みにご協力ください。また、展示室への入場制限を行う場合がありますので、ご理解のほどお願いいたします。
【タイトル】つながる琳派スピリット―神坂雪佳
【概要】神坂雪佳が受け継ぎ、現代までつながる琳派のスピリット(精神)をご堪能ください。
【企画】神坂雪佳展実行委員会(富山県水墨美術館、北日本新聞社、富山テレビ放送)
【制作】富山テレビ放送
2021年6月22日(火曜)~8月1日(日曜)
月曜日
午前9時30分から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)
[当日]一般・土日祝:1,300円/一般・平日:1,200円/一般・団体:1,000円/大学生:1,000円/大学生・団体:700円
神坂雪佳が明治末期に描いた《金魚玉図》にちなんで、企画展会期中の毎週金曜日、金魚のグッズや絵柄の入ったものを持参・着用の方に割引を実施します。
割引内容:会期中の毎週金曜日、一般・大学生の当日観覧料を団体料金に割引します。
割引条件は以下の通りです。
注1)生き物の金魚は対象外です。
注2)携帯電話などに表示された金魚の写真は対象外です。
注3)本展覧会の関連印刷物は対象外です。
富山県、神坂雪佳展実行委員会(富山県水墨美術館、北日本新聞社、富山テレビ放送)
細見美術館
株式会社アートワン
牛島屋、大阪屋ショップ、大谷製鉄、北日本物産、ケンケン、東亜薬品、日東メディック、ユニゾーン、リードケミカル(五十音順)
内容等は中止、または変更の場合があります。
講演会は終了いたしました。
日時:6月26日(土曜)午後2時から
会場:映像ホール
講師:福井麻純氏(細見美術館主任学芸員)
演題:「神坂雪佳と琳派」
定員:30名
参加方法:事前に申し込みが必要です。
日時:7月10日(土曜)、7月24日(土曜)各日午後2時~/午後2時30分~2回実施
会場:映像ホール(展示室内の混雑をさけるため、映像ホールでおこないます。)
講師:当館担当学芸員
定員:各回30名
参加方法:展覧会の概要のみ10分程度の解説とします
募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
土日祝日に営業いたします。
営業時間:午前11時~午後4時
神坂雪佳《金魚玉図》
明治末期/細見美術館蔵
神坂雪佳《杜若図屛風》
大正末~昭和初期/個人蔵
神坂雪佳《十二ケ月草花図》より「六月・紫陽花」
大正末~昭和初期/細見美術館蔵
神坂雪佳《十二ケ月草花図》より「五月・牡丹」
大正末~昭和初期/細見美術館蔵
神坂雪佳『百々世草』より「立波」
明治42~43年芸艸堂刊/細見美術館蔵
神坂雪佳『百々世草』より「狗児」
明治42~43年芸艸堂刊/細見美術館蔵
酒井抱一《槇に秋草図屛風》江戸後期/細見美術館蔵
俵屋宗達《双犬図》
江戸前期/細見美術館蔵
尾形光琳《柳図香包》
江戸中期/細見美術館蔵
酒井抱一《鹿楓図団扇》
江戸後期/細見美術館蔵
神坂雪佳《若松鶴図文机/硯箱》
大正末期/細見美術館蔵
神坂雪佳《鹿図蒔絵手元箪笥下図》
大正末~昭和初期/個人蔵
神坂雪佳(図案)神坂祐吉(作)《鹿図蒔絵手元箪笥》
大正末~昭和初期/京都国立近代美術館蔵
神坂雪佳《水の図向付皿図案》
大正9年頃/個人蔵
神坂雪佳(図案)四代・五代清水六兵衞(作)
《水の図向付皿》大正9年/個人蔵
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