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更新日:2021年3月30日
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2003年5月10日(土曜)~6月15日(日曜)
小野竹喬(1889-1979)は、14歳で当時京都画壇を先導していた竹内栖鳳に入門し、さらに土田麦僊らと京都市立絵画専門学校別科に学びました。京都派の伝統的な写生を学ぶなか、南画や大和絵を研究するとともに、印象派以後の西洋美術に深く傾倒し、とりわけセザンヌに影響を受けました。大正10年には麦僊らと渡欧しますが、帰国後は次第に東洋に回帰し、日本の自然を詩情豊かに描き、風景画に独自の画境を拓きました。また、大正から昭和にかけて幾度も富山県を訪れ、代表作「夏の五箇山」や「北国の田舎道(村道)」など、富山を題材とした作品を何点も残しています。下保昭(富山県出身)の岳父でもあり富山県にゆかりの深い画家です。爽やかな画風と穏やかな人柄で、多くの人々に親しまれた竹喬は、生地の岡山県笠岡市と京都市の名誉市民となり、昭和51年に文化勲章を受章しています。没後、昭和57年には笠岡市に氏の画業を記念した笠岡市立竹喬美術館が開館し、以来作品の収集と紹介に努められています。本展では、笠岡市立竹喬美術館の協力により同館の所蔵品を中心に、富山を描いた本画、素描を含む初期から晩年までの代表作を展観し、竹喬芸術の全貌を紹介します。
「湖」
昭和41年
笠岡市立竹喬美術館蔵
「新秋」
昭和23年
笠岡市立竹喬美術館蔵
「樹間の茜」
昭和49年
笠岡市立竹喬美術館蔵
「〈奥の細道句抄絵〉より
あかあかと日は難面もあきの風」
昭和51年
京都国立近代美術館蔵
会期中に作品の一部を展示替えします(前期5月10日~25日、後期5月27日~6月15日)
掲載図版の無断転用・転載を禁じます。
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