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更新日:2021年4月1日
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北陸の地には、名高い曹洞禅の寺院が多くあります。鎌倉時代に道元禅師によって創建された大本山永平寺(福井県永平寺町)は、禅の修行道場として770年もの長い歴史を刻み、今日まで法統を伝え続けています。永平寺創建から80年後、道元四世の法孫である瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師によって、大本山總持寺(石川県輪島市門前町)が開かれ、全国に展開して今日の曹洞宗の礎が築かれました。明治44年(1911)、大本山總持寺は火災を機に神奈川県横浜市鶴見に移転再建され、その後、輪島の寺院は總持寺祖院と改称されました。
そして、富山県高岡市にある瑞龍寺は、江戸時代に、加賀藩二代藩主・前田利長の菩提寺として、三代藩主・前田利常が建立した曹洞宗の名刹です。400年余の歴史を持つ瑞龍寺は、禅様式の粋をこらした豪壮雄大な建築を誇り、平成9年(1997)には仏殿、法堂、山門が国宝に指定されたほか、利常が寄進した禅宗絵画、狩野派三代の絵画、工芸品などが多数伝えられています。
この展覧会では、瑞龍寺に凝縮された文化財の粋とともに、大本山永平寺と大本山總持寺祖院の寺宝をあわせ、北陸ゆかりの禅宗寺院の名刹に伝わる名品の数々を紹介します。禅のこころに触れる貴重な機会となるでしょう。ぜひご鑑賞ください。
2016年8月12日(金曜)~9月25日(日曜)
月曜日(ただし、8月15日、9月19日は開館)、9月20日(火曜)
午前9時30分から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)
[当日]一般1,000(800)円/大学生700(500)円/[前売]一般のみ800円
北陸の三名刹展実行委員会(富山県水墨美術館・富山テレビ放送)
高岡市、高岡市教育委員会
大本山永平寺、大本山総持寺祖院、高岡山瑞龍寺
北陸銀行、北陸カード
大阪屋ショップ、大谷製鉄、北日本物産、五万石、三協立山、積水ハウス、トナミ運輸、リードケミカル
講師:原口志津子氏(富山県立大学教授)
日時:8月13日(土曜)午後2時〜
会場:映像ホール(聴講無料)
講師:四津谷道宏氏(瑞龍寺住職)
日時:9月3日(土曜)午後2時〜
会場:映像ホール(聴講無料)
「四季花鳥図」狩野探幽筆
寛文12年(1672)/永平寺蔵
(会期を前後半に分け、2幅ずつ展示します。)
「花鳥図」伝狩野元信筆
室町時代/總持寺祖院蔵[石川県指定文化財]
「達磨図」雪舟等揚筆
室町時代/瑞龍寺蔵[富山県指定文化財]
「樫鳥図」松花堂昭乗筆・玉舟宗璠賛
江戸時代/瑞龍寺蔵[富山県指定文化財]
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