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更新日:2021年2月24日
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むかしあったとぉ~(立山のちょっと昔の話)
現在、富山市方面から芦峅寺へ来る時は、富山地方鉄道の千垣駅で降りて、そこからバスを利用します。残念ながら芦峅寺に鉄道の駅はありません。線路は、千垣駅をすぎると常願寺川を渡って有峰口駅(かつての小見駅)、本宮駅と常願寺川の左岸を走るようになります。さらに、粟巣野駅(現在、駅はありません)、そして終点の立山駅(かつての千寿ヶ原駅)まで延びています。はたして芦峅寺駅はなかったのでしょうか。
実は、芦峅寺駅は、本当にありました。駅舎は、本宮駅と粟巣野駅の間、与四兵衛山の麓にありました。近くに民家もなく、ましてや芦峅寺の集落から川を挟んだこの場所に芦峅寺の名前が付いた駅ができたのは、どうしてでしょうか。
それは、昭和25年(1950)頃まで、芦峅寺の来拝山と大辻山の間、国立立山少年自然の家の北東に立山炭坑があり、この炭坑から石炭を索道で駅に運んだために、芦峅寺駅になったと考えられます。
主に、石炭の運搬が中心で、他には炭坑で働く人たちの利用だったため、駅の存在もいつの間にか忘れられてしまった様です。ちなみに、立山炭坑の石炭の質はもう少しで、地元では「最良の石炭が無煙炭なら芦峅の石炭は、モエン炭だ。」と揶揄されていました。
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