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更新日:2021年2月24日
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教算坊の庭
教算坊は、昭和7年に佐伯宗義氏の所有となり、昭和57年に御遺族から富山県に寄贈されるまで、山荘風邸宅として整備されました。
庭は、山荘邸宅と一体化した形で整備された日本庭園となっています。鬱蒼とした立山杉などの木立の中に庭石、池が配置され、苔や野草が豊富で日本庭園としては極めて洗練された感覚で造られています。
主庭は池泉回遊式となっており、大きな立山杉を基本に近在の山石、谷石を豊富に使った作庭で、苔や山野草の種類も多く、特に苔の美しさは比類のないです。
また、石組や延段、池の配置等の芸術造形は優れた作庭美意識の表現であるとされています。
池の形態は池の中に「中之島」を配した心字池となっています。「心字池」とは草書体の「心」の字形に造られたもので、京都の西芳寺(苔寺)や桂離宮の池が有名です。
池の滝は音色の違う四つの滝と、三つの堰、遣水(やりみず)、下手に「沢渡り石」が施され、庭園の局部意匠として最も目立つものとなっています。滝廻りも大杉を利用し、よりすぐられた石による護岸立石を施す等深山幽谷の景をだし、大自然-立山に対する畏敬の念がうかがえます。
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